ユダヤ人と言語 Jews and Languages

みんな何かでマイノリティ。鴨志田聡子のブログです。All of us are minorities. By Satoko Kamoshida

イディッシュ語の教科書(基礎編)

イディッシュ語の教科書といえば、

とにかく持っておきたい最初の一冊はこちらです。

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アメリカの東欧系ユダヤ人の若者のために書かれたこの教科書。

英語で育ったイディッシュ語話者の子供や孫の世代が、

英語でイディッシュ語を学べる仕様になっています。

一課ごとにお話が付いていて非常に興味深いです。

 ただ、この教科書が書かれたのはもう半世紀以上前なので、

イディッシュ語話者からするとちょっと古く感じるみたいです。

確かにお話を読んでいても時代を感じます。昔のことがわかる感じがいいんですが。

 

College Yiddishはいいんだけどちょっと古くなっちゃったからなあ。

という理由で書かれた教科書がこちら。

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良い教科書としてよくオススメされるんですが、日本人が勉強する場合にはどうだろう。

基本的な会話文に、ちょこちょこわからない表現が出てきて、くじけそうになります。微妙な表現がわかんないんですよね。

独学で使おうとすると難しいですが、イディッシュ語をとってもよく知っている人と勉強すると楽しいです。

 

そして、最近出たのがこちら。ジャジャーン!

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 CD付きやキンドル版、ウェブの音声もあり、とっても使いやすいです。CDには英語の音声も入っています。英語とイディッシュ語が切り替わるのが面白いです。詳しくは聞いてみてのお楽しみ。

 

そして、日本語の教科書もあります。イディッシュ語日本語の辞書と同じく、我らの上田和夫先生が書かれたものです!

非常に良いのですが絶版なのと、イディッシュ語の会話を楽しむようにはできていません。イディッシュ語を読みたいという方、文法説明は日本語で読みたいという方には良いと思います。

イディッシュ語文法入門2008/3 上田 和夫

エクスプレス イディッシュ語 単行本 – 2000/3 上田 和夫 

イディッシュ語の辞書

イディッシュ語の辞書といって、一番最初に名前があがるのがこちら。

Modern English-Yiddish / Yiddish-English Dictionary

(English and Yiddish Edition)  by Uriel Weinreich

初めてイディッシュ語を勉強する人はもちろん、もう話せるという人も、いわゆる標準語ではどう言うか、どう書くかチェックするためにとりあえず持っておいた方がいいです。

 

最近話題なのがこちら。

Comprehensive English-Yiddish Dictionary Bilingual Edition

by Gitl Schaechter-Viswanath  (Editor), Paul Glasser (Editor)

英語の単語をイディッシュ語でどういうか調べたい時に便利で、わりとあたらしめの単語でも載っています。いいと思います。とても大きいので、持って歩けません。

 

そしてとても評判が良いのが、こちら。

Comprehensive Yiddish-English Dictionary

by Solon Beinfeld  (Editor), Harry Bochner (Editor)

 

じつ上の英語版は、下のフランス語の辞書の翻訳版です。もともとはこちら。

Dictionnaire yiddish-français Relié 

by Yitshok Niborski (Auteur), Bernard Vaisbrot (Auteur), Simon Neuberg (Auteur)

フランス語ができる方はこの辞書が便利かもしれません。

 

ちなみに、これらの辞書はオンライン版もあります。

Yiddish Dictionary

 

このサイトは有料なんですが、iPhoneでも使えてとても便利です!

ラテン文字でもヘブライ文字でも入力できます。一押しです。

アプリ、出して欲しいな!

 

ただ、オンライン版は無料のもあります。このサイトではラテン文字で入力する必要があります。Yiddish Dictionaryでなくても載っていそうな単語はここでひくとお得です。

Yiddish dictionary lookup

 

文学を読むとき便利。たくさん単語がのっているのがこちら。 

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そして日本人の方に朗報!とってもいい辞書があります!!!

イディッシュ語辞典 

by 上田 和夫 

ただし定価六万円ほど!

絶版になっていましたが、現在(2017/2)は売ってるみたいですね。

中古で安いのがある時に買うとお得です。

前は絶版で、八万円になっていました。

私は図書館でひいてます。

日本が誇るべきイディッシュ語の研究者、上田和夫先生のお仕事の傑作です!

ソビエトイディッシュ語を読む時にも便利なようになってます。

大蛇を巻いた人

2016年6月末にエルサレムでみたこと

エルサレムではユダヤ人がたくさん住んでいる地域の商店や交通機関は、シャバット(安息日)でほとんど休みになってしまう。シャバットは日没から始まるのだが、その一時間前くらいには店もバスも止まってしまい、ぐっと静かになる。
エルサレムの夏は、ムシムシしてない分楽だけれど、太陽がものすごく照りつける。水を持って外出しないと、自分が道路で干からびたミミズになりそう。エルサレム到着当日で、私はとても疲れていて、旧市街(アラブ人地区では店が開いている)まで遠出もできなそうだった。なのでとりあえず週末にどこにも行かなくても飢えなくて済むようにと食料を買いに行くことにした。宿泊先の近所にあったスーパーに行くとなんと・・・。
大きな蛇を首に巻いてる男の人がスーパーに来ていた。8年前、私が留学中通っていたいくつかのスーパーではそんな人を見たことはなかったし、他の人からそういう話を聞いたことはなかった。
スーパーでは、店の入り口で女性のお客さんが店員さんに怒鳴っていた。お客さんは「危ないわよ!注意してよ」と言ったが、その店員さんは結構落ち着いた口調で「彼はいつも違う蛇を巻いてくるんだよ〜」と言っていた。その女性は「おかしいでしょ!」と激怒。
店員さんは、怒りに行くのは気が引ける(し、どうせもうすぐ安息日で店閉まる時間だし)といった感じだった。でもお客さんはずっとひとこと言いに行くようにと店員さんを説得した。
お客さんから説得され、店員さんはしぶしぶ大蛇の人のところに出動していってひとこと言った。大蛇を巻いた人のところにはすでに何人かの店員さんが集まっていて「蛇はダメだ、禁止だ」などと叱っていた。大蛇の人は「何が問題なんだよ」と逆ギレ。店員さんはことばに詰まっていた。「そういえば何が悪いんだっけ・・・」って思ってるんじゃないだろうか・・・。でも気を取り戻して言い返した「そ、それは、危険だからだ!」。普通じゃない。初めて見た。
 

非ヨーロッパ系ユダヤ人とホロコースト

キリル・フェフェルマン(Kiril Feferman)という研究者による「ナチ占領下ソ連の非アシュケナズ系ユダヤ人の運命」(“The Holocaust in the Crimea and the North Caucasus: The fate of non-European Jews under Nazi occupation”)という題の講演を聞きました。この地域のことは関わっていないとなかなかわかりにくいと思うのですが、東欧・ロシア・ユダヤ史研究の重要人物、高尾千津子先生の解説付きでわかりやすくお得な会でした。

彼は『クリミアと北カフカスにおけるホロコースト』(The Holocaust in the Crimea and the North Caucasus, Yad Vashem, 2016)という本を英語で出版しています。

私は非ヨーロッパ系のユダヤ人とホロコーストについて、まとめて本になっているのはあまり見たことがなかったのですが、ちらほら聞く話だったので興味を持っていました。

カフカスコーカサス)は、ドイツにとってモスクワ包囲や中東進出のための割と重要な拠点の一つだったとのこと。そこにはユダヤ人が住んでいました。ドイツ占領地にいるユダヤ人。ヨーロッパのユダヤ人だったら、掃討の対象になっているところだったが・・・。

この地方は、第二次世界大戦でドイツが占領したなかでももっとも東で、一般のホロコーストの文献などで全然扱われないので、この地域の話はあんまり知られていない話みたいです。フェフェルマンも、どこの国でもあんまり知られてないんだけどといっていました。

カフカスクリミア半島はドイツ軍に占領された時期が異なるのと、軍司令官のユダヤ人に対する態度も違っていました。こういったことが、この地方にいたユダヤ人の運命に影響したようです。

フェフェルマンによれば、ここのユダヤ人はタルムードを持っていなかったみたいで(全くなかったわけじゃないかもしれませんが)、宗教的にも厳密にはヨーロッパ系と違ったみたいです。まあそれでも宗教的にはユダヤ教の一部だったのですが、民族的にはヨーロッパ系ユダヤ人と違ったみたいです・・・。フェフェエルマンがここ出身のユダヤ人に会った感想は「彼らは山に住んでてタフ」、ヨーロッパ系と違うみたいです。ドイツは、非ヨーロッパ系ユダヤ人に対して、ヨーロッパ系ユダヤ人に対してとは別の対応をする事にしました。

ユダヤ人たちの処遇をどうしようか・・・。ドイツは遠征先では決められず、ベルリンと相談しなきゃいけなかったようです。しかもたんにユダヤ人を同行すればよいという話ではなかった・・・。北カフカスには、イスラム教徒がたくさん住んでいて、そこのイスラム教徒は山岳ユダヤ人とけっこう仲が良かったようです。

ドイツ的にはこの地域をモスクワ包囲や中東進出の拠点の一つと考えており、要所を荒らしたくなかったとのこと。イスラム教徒に悪く思われないように配慮する必要がありました。もし山岳ユダヤ人にひどいことをしたら、ドイツとそこのイスラム教徒との関係を壊してしまう・・・。

そこで、まあ山岳ユダヤ人は三千人くらいと比較的少人数だし、非ヨーロッパ系だし、彼らのためにこの地域で問題を起こして今後の可能性を断つのは得策ではない。ここはひとまず穏便に済ませようということになりました。

山岳ユダヤ人、イスラエルにも住んでいるみたいです。フェフェルマンは山岳ユダヤ人に直接会って調査したと言っていました。私もいつか会いたいです。

講演のあとで雑談して知ったのですが、彼はイディッシュ語を話す人でした。なんだか和む時間でした。

【LUNCHEON LINGUISTICS】「イディッシュ語とは何語か」

東京外国語大学 語学研究所というところがあって、そこでお昼の時間にいろんな研究者の話を聞くという企画ランチョン・リングイスティックスというのがあります。私も話させてもらいました。機会をいただけてよかったです。スライドはこちら

日時 2016年6月22日(水)12:00~12:40
場所 東京外国語大学 語学研究所(府中キャンパス 研究講義棟4階419号室)
題目 「イディッシュ語とは何語か」
発表者 鴨志田聡子(東京外国語大学非常勤講師、東京大学人文社会系研究科研究員、東京大学先端科学技術センター協力研究員)

 

 

別れ

2008年、エルサレムで「またね」と言って別れてから、何年も現地調査ができない時期がありました。あの「またね」が「八年後」の2016年になるとは。

去年の夏、八年ぶりに六日間だけエルサレムとテルアビブを訪問しました。お世話になったいろいろな人たちに再会しました。「行くよ!」「今いるよ!」と言ったら、「会おう!」と言ってくれた人たちがいました。八年経っても覚えていてくれるんだな、嬉しいなと思いました。会う人ごとに近況報告をして号泣してしまった・・・。

この時結構高齢の女性に会いました。二人でとにかく自分たちの家族の近況を話しました。彼女は帰り際に「あなたが来てくれてよかったよ」と言ってくれました。ハグして「また。元気でいてください」と言ったのだけど、なんだか様子が今までと違いました。返事がなかった。なんだか妙な気がしました。

その少し後、その人にはもう会えなくなりました。ある日、イスラエルの全く知らない人から今日彼女が亡くなったとメールが届きました。彼女へのお悔やみのことばがあれば息子さんに連絡してと。悲しかったです。その日はもう何も手につかなくて、空を見たりしてました。

この女性はイディッシュ語話者でした。何年か前に文章にしました。

A woman and a language: In the case of a Yiddish speaker in Israel

Satoko KAMOSHIDA, PaRDeS : Zeitschrift der Vereinigung für Jüdische Studie 14, 155-161, 2008

『文化人類学入門』祖父江孝男著

文化人類学入門』、とっても面白いし読みやすいです。昔の学者って、博識で、いい感じで大雑把ですごいんだなと思います。

大学の図書館にあった本ですが、相当ボロボロでシミだらけの状態でした。よく読まれたことがわかります。

文化人類学という学問は(・・・)昭和40年代も半ばを過ぎて(・・・)急にポピュラーな存在となってきた

ということで、いろいろ教科書みたいなものができたらしいのですが、

無味乾燥になりがち、相当高度なことを盛りだくさんに、限られたスペースに入れているから、相当に難解

概説書にありがちなことは、あまり多くの学者や学説を列挙しすぎていて、そのおのおのについては抽象的な記述しかなく、そのために読んでもよくわからず、消化不良におちいりがち

うーん、教科書って立派な人が読んでもやっぱり難しいんだな。

ちょっとホッとしました。

書く方も必死ですが、読む方も必死・・・。

著者に会って1分話しただけで、その人が言いたかったとこがすっとわかることがあります。書きことばで簡潔に表現するって難しいんだなってことでしょうか。

そこでこの本では(・・・)必ず具体的な説明をつけることのできるもののみをあげ、抽象に陥る危険のあるものはカットするようにした。

(以上、祖父江 1979 p.i-iii)

高校生とかにも人類学のことが理解できるように、この本を書いたみたいです。

著者はいろいろ妥協して頑張ったんだなと思いました。私も頑張ろう。

もっと早く読んでいれば・・・でも高校の時読んだ気もしてきました。

祖父江先生がどんな方かご存知の方は、いつか機会があったら教えてください。

以下、私のまとめです。世界にはいろいろな人がいるけれどみんなそれぞれ素晴らしいから、人間同士お互いに敬意を払って生きて生きましょうってことだなあ。人間以外の生き物についても相手を大事にすることが大切だとおもう・・・。生活しているといろいろ複雑な事情があるから、難しいこともたくさんあるんですけどね・・・。

 

東京外国語大学のウェブサイトでフォーワードの記事が紹介されました。

TUFS, Tokyo University of Foreign Studies, introduces this article on its website.
東京外国語大学のウェブサイトで、イディッシュ語新聞に掲載された記事が紹介されました(日本語の要約あり)。

東京外国語大学イディッシュ語のクラスが開講され、1学期、3ヶ月という短い間だったが、28人もの学生が受講した。東京外大は、様々な外国語の専門家を育成する大学である。イディッシュ語を受講したのは、ポーランド語専攻、ドイツ語専攻の学生が多く、ヨーロッパやアジアの様々な言語を専攻している学生もいた。学生たちの多くは自分たちの専門分野を追求する上でイディッシュ語に興味を持ち、同大学でしか学べないものを学びたいと考え受講した。(続きはウェブサイトで↓)

『東欧の想像力』&『現代イスラエルにおけるイディッシュ語個人出版と言語学習活動』

先日『東欧の想像力』という本を著者の方からいただきました。本を書いた人に会えたり、もらえたり。私も本に関わる仕事をしていて本当に良かったと思う瞬間です。

出版された時に面白そう!読みたい!と思っていたのに、日常に飲み込まれて読めないまま忘れていたのでした。

なんと、この本と拙著『現代イスラエルにおけるイディッシュ語個人出版と言語学習活動』の表紙がとても良く似ているのです!『東欧の想像力』を読み終わったら本棚には並べておいてあげよっと♪と思っています。

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頂いた時に、私の本と似てます!と言いたかった。

ですが、嬉しいのと驚いたので言いそびれてしまったのでした。

なんとも嬉しい偶然です。

とても面白い本で、東欧の専門家たちが色々な作家を紹介しています。東欧の文学いろいろが一気に概観できるという便利な本です。私も授業で使おう〜。と思いました。

ホロコーストを逃れた後人のその後 映画『エヴァ』

重い映画でした。暗かった・・・。

乾いた明るい大地に住む人たちの暗い過去。

一度に一度区切りをつけたのに、ひきづり続ける昔の人生。

ホロコーストとは別の話ですが、女性の人生の影が描かれている点で、『甘い泥』(2006)を思い出しました。

こちらはキブツの話(あらすじを書いてあるサイトがありました。こちら)です。

2016.tiff-jp.net

『夜と霧』のヴィクトール・E・フランクルや、ホロコーストを描いた児童文学『走れ、走って逃げろ』知られる作家ウーリー・オルレブの作品には、極限状態を生き抜いた人々の想像を絶するポジティブさと運の良さが描かれています。

ちなみにオルレブの作品は映画『ふたつの名前を持つ少年』になっています。

 

私もイスラエルホロコーストを逃れた人に何回か会ったことがありました。その人たちは明るく前向きで、壮絶な過去を抱えながらも本当に輝いていました。こういう人は救われるんだなあ、私も前向きになろう・・・。その人たちをみて思ったものでした。

 

ご近所からアフリカまで 本『手話の世界を訪ねよう』

ものすごくわかりやすい本でした!

手話が一つの言語であること、それをはなす人たちに共有された文化があることがよく説明されています。

話者のネットワークもご近所の手話サークルから国際的なつながりまで非常に幅広く充実していることがわかりました。イディッシュ語とかエスペラント語の活動に似ていると思いました。

途中、「フィールドワーク」、「参与観察」、「文化相対主義」、「エティックとエミック」、「多様性と普遍性」、「ラポール」といった、文化人類学のキーワードも簡潔に説明されています。

挿絵もかわいいですよ。

とても勉強になりました。

手話の世界を訪ねよう (岩波ジュニア新書) | 亀井 伸孝 |本 | 通販 | Amazon

イスラエル社会と超正統派 映画『ティクン』

ティクンという映画をみました。主人公が非常に良い味を出していた・・・。なんと超正統派出身とのことです。一部の超正統派ユダヤ人コミュニティーでは、現在もイディッシュ語で日常生活を送っている人々がいるのですが、彼もその一人でした。でもかれは、もうコミュニティーを出てから何年間もあんまり喋っていない。といっていました。

 

www.imdb.com

主演を務めたトライテルは、「映画もテレビもまったく見ない、とても閉ざされたコミュニティで、結婚相手もその中で見つけ、世の中とは切り離されて生活しています」という、厳格な戒律の中で生きるユダヤ教超正統派のコミュイティで15歳まで暮らし、「私は神を信じていますが、コミュニティでは、神という概念を使って人々をコントロールする、政治として使われることに耐えられなかった」との理由で自分の意思で世俗に戻ったと明かす。(「映画.com速報」より引用)

 

eiga.com

イディッシュノート

イディッシュ仲間のあや(Aya Yoshinoさんが作ってくれました!デザインも紙もとても素敵です。仲間が増えると思ってもみなかったものができて、とっても楽しいですね。ありがとう!イディッシュやっててよかった!

a matone fun mayn studetntike un khaverte Aya Yoshino! Aya arbet ba drukeray (typographishe) un zi hot es original gemakht.

 

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アーティストのあやさんのお店はこちらですー。おしゃれ。
printworksstudio.com

 

日本でイディッシュ 記事『日本のイディッシュ語の生徒が探しているものって?』

ikh hob tsum ershtn mol geshribn an artikl in forverts. ikh bin zeyer tsufridn, vayl es iz geven mayner a kholem tsu shraybn in forverts. a sheynem dank mayne studentn, miryemen, rukhlen, leyzeren, rivken un brukhen!

It is based on my presentation at Yiddish in the new millennium: A Symposium on New Yiddish Language and Culture and it will be published in English with more details in the future....

2016年春学期は東京外国語大学イディッシュ語の授業が開講されました。その授業についてオタワ大学(カナダ)で開かれた学会でイディッシュ語で発表しました。

この記事はその発表がもとになっています。発表内容は英語の論文にする予定です。

yiddish.forward.com

ビロビジャンのイディッシュ語新聞

ロシア極東部のイディッシュ語新聞『ビロビジャンの星』について、

小熊宏尚(共同通信)による非常に興味深い記事です!

Mr. Hironao Oguma, a Japanese curious Journalist, wrote a very interesting article about Birobidzhaner Shtern, the Yiddish Russian newspaper! He visited there, had an interview with Elena, the director of the newspaper, and discribed its complecated situation in Japanese.

『ビロビジャンの星』については上田和夫先生や田中克彦先生などがすでに紹介していらっしゃり、日本でも結構知っている人がいます。

が、今回この記事を書かれた小熊さんは、な、なんとビロビジャンまで行かれ、編集長で記者のエレーナさんに直接インタビューしています!

エレーナさんがこんなに大変な状況だったなんて知らなかった。彼女は長い間一人で奮闘しいるようです。場所も近いし、将来何か一緒にできたらなあ。

     ここ

f:id:syidish:20170222113321p:plainGoogle マップより)

ビロビジャンのイディッシュ語新聞の状況やそれに関わっている人たちの境遇など、ただでさえ複雑な状況をわかりやすい日本語で説明されています。私もこの記事のおかげで理解が深まりました。小熊さん、ありがとうございます!

www.47news.jp