ユダヤ人と言語 Jews and Languages

みんな何かでマイノリティ。鴨志田聡子のブログです。All of us are minorities. By Satoko Kamoshida

トーマスさんのこと

スウェーデンに住んでいるアーティストのトーマス(Tomas Woodski)さんは、イディッシュ語のテレビ番組を作っています。

スウェーデンの公共放送(Sveriges Utbildningsradio - Wikipedia)の子ども番組として放映されています。インターネットでも番組を見られます。

番組リンクはここです!:

Sökresultat: Jiddisch - UR Skola

いろいろなお話がありましたが、とくにダンボールのロボットのシリーズは、優しいお話が多くて心が温まりました。もしよかったら見てみてください。

スウェーデンでは、イディッシュ語が国のマイノリティ言語として認められているとのことです。トーマスさんたちは今も新しい作品を作っています。これからもとっても楽しみです!

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英語版フォーワードに記事が載りました

イディッシュ語でフォーワードの記事を書くことはわたしにとって長年憧れでした。そしてイディッシュ語で書いた記事を英語に翻訳して英語版のフォーワードに載せてもらうことは夢でした。その夢がついにかないました。

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英語になった記事はここです↓

Japanese Students Learn Traditional Yiddish Dances – The Forward

わたしは子どもの頃、クラスの担任の先生に交渉して新聞係を作り、壁新聞を作っていました。なんでも書き放題に書いていたし、いろんな人に記事を書いてもらうのが楽しくて、大学に入る頃には新聞記者になりたいと思っていました。

でも大学に入ってからサツ回りとか番記者の話を聞きました。怖い人を担当することになったら嫌だなって思って悩んだ末(他にも勉強を続けたいとか、就職氷河期とか、そもそもテスト受かんないんじゃないかとかそういう事情もあったんですが)、新聞記者にはなりませんでした。

イディッシュ語やったりヘブライ語やったり、その話者の人たちがどうしてるか調べたりと、しているうちに、途中色々ありましたが、気がついてみれば一応は研究者になってました。そんな中、去年、回り回って、イディッシュ語で新聞を書くってことになりました。これはネタになるから是非新聞に書くようにとアメリカの人からすすめられました。ニューヨークの新聞に自分の記事を、ビロビジャン(ロシア極東部)の新聞に自分のインタビューを載せてもらいました。

今年はニューヨークの記事が英語に訳されて、2つ目の夢が叶いました。よかった。よかった。

今は記事を書くのにものすごい時間と労力がかかってます。なので、あんまりたくさん書けません。私は細かい文法が弱いのと、日本ローカルの独特な状況がうまく伝えられないのとで結構苦労してます。ということで、海外の人の助けを借りてなんとかやってます。これからだんだん書くことに慣れて、コンスタントに発信できるようにしたいです。これを次の夢にしようって思います。

 

 

映画『オリーブの山』のこと

パンフに映画の解説書かせてもらいましたー。

イスラエルヘブライ語の映画です。

この映画の主人公は一見幸せそうな主婦なんですが、実は墓場に住んでます。かなり悶々としてて、そも気持ちのやり場がなさそうで大変そうでした。監督は主人公の女性は彼女のおばあさんからきいたいろんな女性の話から着想を得て映画を作ったとのこと。遠くに住んでる女の人も、昔の女性もモヤモヤしてるんだなって思ったら、なんか親近感わきました。

でも映画の終わりはヒョエーって感じでした。全然親近感わきませんでした。
ところでこの映画祭は日本で唯一の国際女性映画祭らしいです。
あいち国際女性映画祭2017 – Aichi International Women's Film Festival

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パブリッシャーズ・レビューのことば紀行のこと

白水社パブリッシャーズ・レビューのことば紀行のコーナーにイディッシュ語のコラムを書かせていただきました。夏号は長屋尚典さんの「タガログ語」でした。多分偶然ですが、長屋さんにはいろいろお世話になっているので大変光栄でした。白水社さん、ありがとうございました。

記事はこちら:

第32回 「イディッシュ語」鴨志田聡子 - 白水社

イディッシュ語母語話者、ジャック・ハルペンさんの場合

日本にもイディッシュ語母語話者が住んでいます。ジャック・ハルペンさんです。

ジャックさんは色々なことばを話します。新しいことばも勉強していて、この前は勉強したベトナム語で結婚式のスピーチをしたそうです。それだけ聞くと羨ましい限りです。

けれども、以下のエッセイを読むと、ジャックさんが壮絶なる人生を送っているということが伝わってきます。

引っ越しが多かった彼は、行く先々で周りが話していることばを自然と話すようになったようです。しかし、それより前に話していたことばは「隠れ」てしまったそうです。「隠れる」というのが面白い表現だと思いました。

12カ国語達人:「母国語がない」ってどういうこと? (2006年10月05日発行) | 12カ国語達人のバイリンガルマンガと十戒(英語版) - メルマ!

(リンク先の一番下にエッセイがあります)

私は1946年ポーランドユダヤ人の父とロシア系の母との間に生まれました。
(中略)

私は四歳まで西ドイツで過ごし、幼稚園にも行ったので、
ドイツ語は一応四歳の子供のレベルで話せましたが、
家の中ではイディッシュ語を使ってました。

(中略)
私が四歳になった時、一家イスラエルに移住しました。

当時のイスラエルではヘブライ語の他にアラビア語を使う人が多いのですが、
なにしろ世界各国から人々が集まって来ているので、
(中略)

正に世界各国の言葉が周り中で飛び交っている状態でした。

(中略)

私が九歳になった時、
今度はフランスを経てブラジルに移り住みました。
半年も経つと、今度はヘブライ語が隠れてしまい、
その代わりポルトガル語がブラジル人と変わらないほどペラペラになっており、
読み書きは勿論、考える時も夢の中でさえもポルトガル語を使っていた。

(続く)

 詳しくはこちらで:

http://melma.com/backnumber_162766_3377257/

ダンスと祈りと

フェルドマン教授来日について、イディッシュ語新聞に記事を書きました。招聘に尽力された皆様、演奏家の皆様、参加者の皆様、お疲れ様でした。

フェルドマン教授とフリゲシ教授のお話を伺って、私個人としては、踊りと祈りが似ているのだなあ・・・と気がつきました。他の人たちと一緒に無になれるって感じでしょうか。言語の学習でもそういう時ってある気がします。他の人と集まって身体動かして何かを表現するっていいのかもしれないですね。みんなでダンスできてよかったです
I wrote an article about Prof. Walter Zev Feldman's dance session, and he & Prof. Judit Frigyesi Niran's lecture in Tokyo. Special thanks to Dr. Miriam Trinh and Ms. Rukhl Schaechter!! a groysn dank!

yiddish.forward.com

If you want to Prof. Walter Zev Feldman soon, he will be in Moscow in this October!
More information:

http://eshkolot.ru/en/

「使ってみよう!イディッシュ語初級Ⅱ」の開講が決まりました

Let's learn Yiddish together in Tokyo!!

東京外国語大学オープンアカデミーのイディッシュ語講座の開講が決まりました。

今回は、すでに一年くらいイディッシュ語を勉強されている方々と、

これから文字を勉強するという初心者の方々が半々で受講されます。

歌など混ぜながら、楽しく勉強できればと思います。


「使ってみよう!イディッシュ語初級Ⅱ」
(本郷・昼間) B1710009
会場名 本郷サテライト

曜日・時間 木曜日 14時00分~15時30分
開講日 2017年10月5日〜2018年2月15日
(休講日 11月23日、12月28日、1月4日)
http://www.tufs.ac.jp/common/open-academy/course/list/yiddish/index.html

朝日カルチャーセンター横浜「聖地のクリスマス」

だいぶ先の話になりますが、12月23日にレクチャーをします。

皆さんはクリスマスと聞いて、どんなことを思いますか?

私はエルサレム留学前までは、とりあえず、プレゼントとイルミネーション、チキンという、これはとにかくやっておきたいという商業的なイベントをイメージしました。それから聖劇と様々な聖歌、劇の最後に全員で歌うハレルヤのことを思い出しました。というのも私は中高6年間カトリックの女子校に通っていて、そこで聖劇をしていたからです。練習やリハーサルを含めて何度観たでしょうか。そこでクリスマスは、とってもヨーロッパ的だなあというイメージを持ちました。以前は、砂漠とヨーロッパのミスマッチについて、考えたこともありませんでした。

 

しかし、エルサレムに留学して、クリスマスのイメージはぐっと質素であたかいものに変わりました。

留学中、せっかく聖地でクリスマスを迎えたわけですが、研究と宿題に追われ、街中に目立ったイルミネーションなども見られない中、クリスマスのことも忘れかけてました。

研究のために調査先に行くとクリスマスと近い時期にあるユダヤのお祭りハヌカのドーナツがもらえたので、ハヌカだなあという意識はありました。

ある日、ヘブライ語のクラスメイトだったドイツ人から、「エルサレムからベツレヘムまでみんなで歩くんだけど一緒に来ない?」と誘われました。翌日普通に授業があったので、やや迷ったのですが、せっかくの機会なのでと思い、ドイツ人の若者たちと一緒に何時間かかけてベツレヘムまで歩いて行ったのでした。ハヌカもクリスマスも地味だったんですがあたたかかったです。その辺りのエピソードをお話しします。

以下、朝日カルチャーセンターのウェブサイトより。

 この講義では、クリスマスの時期のエルサレムベツレヘムの様子について、講師が自身の経験をもとに紹介します。旧市街の教会でのミサ、ベツレヘムのクリスマスイブ、そしてクリスマスの時期のユダヤのお祭りハヌカについて知り、この地域の人々の冬の過ごし方について理解を深めます。ユダヤ人の光の祭りハヌカでは、ロウソクに光を灯し、家族や友人たちと歌い、語らいます。エルサレムベツレヘムもヨーロッパや日本と同様に北半球にあり、冬は寒いです。そんな中、こうした人と人とのつながりが冬の砂漠をあたためています。授業ではヘブライ語ハヌカの歌を皆で一つ歌おうと考えています。(講師記)

以上、

https://www.asahiculture.jp/yokohama/course/3a0ea88a-4a1d-aeae-ff11-594b6ac705d0

を転載

 

 

地球ことば村「ユダヤ人の多様な言語」ご案内

10月14日慶応義塾大学三田キャンパスで開かれることばのサロンというところで、イディッシュ語トラディノ語(ジュデズモ、ユダヤスペイン語)の紹介をすることになりました。私は8月にトルコでラディノ語話者やその子孫に会って話を聞いてきました。その時のエピソードも交えてお話しできればと思っています。もしご都合があえば、どうぞお気軽にお越しください。

詳しくはこちら:

http://www.chikyukotobamura.org/forum/forum-top.html#salon2
イスタンブールの街角

 

こちらのサロンは、特定非営利活動(NPO)法人「地球ことば村・世界言語博物館」によって運営されています。

以下NPOのウェブサイトより転載です。

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10月のことばのサロン

ユダヤ人の多様な言語―イディッシュ語とラディノ語を中心に(仮)」

日時:10月14日(土)14時~16時30分
話題提供:鴨志田聡子(東京大学大学院/イディッシュ語・中東地域研究)

会場:慶応義塾大学三田キャンパス 西校舎514教室
   (JR田町駅徒歩8分、地下鉄三田駅徒歩7分、地下鉄赤羽橋駅徒歩8分)
   アクセス・キャンパスマップ

参加費:無料
お申し込み:不要。直接会場へどうぞ。
共催:慶應言語教育研究フォーラム

 

サロンの内容
 みなさんご存知の通り、日本語にも数え切れないほど方言があります。私の故郷は静岡県富士宮市です。なので誰かが富士宮やその周辺のことばを話しているのをきくと、なにか熱い気持ちがこみ上げてきます。
 さて、ユダヤ人の言語にもいろいろあります。ヘブライ語だけでしょう?という人もいるかもしれませんが、実はそうではありません。少なく数えても10以上はあります。ユダヤ人たちは、世界中で移住を繰り返しました。移住先で新しい言語を作り、その言語と一緒にまた移住しました。その代表がイディッシュ語とラディノ語です。イディッシュ語はドイツ語に似ていて、ラディノ語はスペイン語に似ています。けれどもどちらも独特な言語で、例えばドイツ語を話せるからといって、すぐにイディッシュ語を話せるようになるわけではありません。経験を積んで身につける必要があります。
 一般的にこれらの言語を話す人たちの人数は、年々減っていると言われています。ただ、先祖が同じ言語を話していたということで、繋がりが維持されています。私はアメリカ、カナダ、イスラエル、トルコなどでその人たちに実際に会って話を聞きました。今回は彼らの話を交えてこれらの言語をご紹介します。

http://www.chikyukotobamura.org/forum/forum-top.html#salon2

より転載

 

Yiddish Summer Program in Tokyo 2017 イディッシュ語夏期講座が無事終了しました!

Today was the final day of Yiddish Summer Program in Tokyo (29-31. Aug. 2017, TUFS Open Academy). I enjoyed it very much. When students learn a lot, a teacher learn a lot. I really thank my students who have learnt Yiddish with me and my teachers who have taught me. I want to teach with my Yiddish teachers from abroad in Japan. And also, I want to improve my Yiddish. 
(P.S. We talked about Ladino and listened Sephardic Music also:))
東京外国語大学オープンアカデミーでの、3日間集中講座をしました。受講してくださった方々、講座設置、宣伝(口コミ含む)、事務、印刷、気合いなどなど各種分野で支えてくださったたくさんの方々、本当にありがとうございました!何よりも、楽しかったです。

北海道と沖縄の方が来てくださったのは驚きでした・・・。

いろいろな言語を勉強しイディッシュ語が百個目の言語という方、学校の先生方(教授含む研究者)、演出・脚本家、翻訳家、語学の教材を作っている音楽家の方、そしてマニアックな高校生などなど各分野の専門家の集まりでした。私にもたくさん勉強させてくださり、ありがとうございました。資料の誤字脱字や私がよくわかってないこともたくさんあったのですが、受講している皆様方が、解説、ツッコミ、朗読、翻訳してくださり、非常に助かりました。みなさま活発に発言してくださり、会話練習ものってくださり、かなり充実していました。頼りない講師に優しくしてくださり、ありがとうございました。

日本で自分と一緒にイディッシュ語をやってくれる人たちがいるなんて、ちょっと前まで全然想像できませんでした。世の中、想像もできないことが起こるもんだなあと思います。

受講生の皆様へ。今後バラバラの生活になりますが、できれば文字を忘れないでください。

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東京外国語大学オープンアカデミー

春夏学期が終わりました。全17回、長い講座ですが、みなさま最後まで頑張られ、かなりイディッシュ語が読めるようになりました。

今回は平日の昼間という時間帯のせいか、イディッシュ語がまだマイナーすぎるのか、なんと3人+1人(わたし)という少人数の贅沢なクラスでした。少人数だと上達も早い気がします。

受講生3人のうち、お2人は去年の夏期集中からイディッシュ語をはじめました(去年の夏期講座終了日はたまたま去年の今日。つまり8月3日でした)。講座がない期間はなんと自習で語学力を維持されていたそうです。春になって再会してもう一度一緒に読んだときは、お2人ともキープどころか上達していて感動的でした。残りのお1人は中国語のエキスパートでありながら、なぜかポーランド語もでき、今学期からはじめたイディッシュ語もかなりできるようになってしまったというすごい方でした。

下の写真はお3方が最後から何回目かのクラスで、ホワイトボードに書かれたものです。音を聞いただけでここまで書かれたように記憶しております。

物語などを読んだときは、日本語でしっくりきそうな訳語を出し合ったり、内容について話し合うこともできるようになりました。イディッシュ語を4人で楽しめるなんてすごいなあと思いました。これも予習復習、やる気のたまもの!

幸せでした。ありがとうございます。また秋にお会いできると良いです!

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一緒に読んでくれたみんなありがとう

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東大でのイディッシュ語の授業が7月に終わりました。イディッシュ語を一緒に読んでくれる人が増えて本当に嬉しかったです。少人数だったので、それぞれの人がどうすごいかがだんだんわかってきました。

成績つけなきゃいけないんですが、素晴らしさは、数字だけじゃ表現できないですね。いろいろ考える機会にもなりました。

せっかくだから続けられるといいなあと言ってくれた人もいました。私もそう思います。

とりあえずは秋から外大のオープンアカデミーでイディッシュ語講座を予定しています。

東大でも貴重な機会をいただき、感謝しています。ありがとうございました!
My Yiddish course at the University of Tokyo was over. Now I have more people who can talk about Yiddish. We read Serele un Berele and it was a lot of fun (at least for me). Some of students (at this university and others) said that they wanted to continue. Me too. (Photo: We had three more students in the class.)

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イディッシュ、まず何をやれば良いのか?

去年の夏からイディッシュ語を勉強している方で、かなりイディッシュ語を読めるようになった方がいらっしゃいます。そのうちのお一方が、イディッシュ語初学者が、まず何をすれば良いか書いてくださっています。

まずは文字です。ヘブライ文字をやらないでイディッシュをやることもできなくはないですが、文字がキモです。途中で行き詰まるので、最初からやってしまった方が良いです。ひらがなとカタカナの50音を覚えて、漢字もたくさん覚えられた方々なら、きっと大丈夫です。22文字程度です。

milestone-milestone.blogspot.jp

 そのあと、すぐに

イディッシュ語|アカデミー講座|東京外国語大学 オープンアカデミー

という講座を受講していただければ、効率が良いと思われます。

もしくは、ご自分でYiddishPOPでどんどん勉強を進めていくことも可能です。

milestone-milestone.blogspot.jp

本当はもっとちゃんとご紹介させていただきたいのですが、取り急ぎサイトの紹介をさせていただきます。この方は、毎回私の授業に来てくださり、復習内容やさらにご自分で調べられたこと、感想などをウェブサイトに書かれています。

MileStone 이선희 팬: 始めの 歩 イディッシュ語の検索結果

MileStone 이선희 팬: イディッシュ語の検索結果

講師として大変感謝するとともに、尊敬しています。受講者の方に支えられて、外大のオープンアカデミーのイディッシュ語も初日からもうすぐ一年が経とうとしています。

4月からの講座は無事終わりそうです。10月から続きの講座があります。もしよろしければ夏期講座をのぞいてみてください。まだ残席があります。

東大と外大でも今イディッシュ語の授業をしているのですが、今学期で終わります。

後期はないですので、今のところ、イディッシュ語講座は、外大のオープンアカデミーのみ開講となります。

関東でイディッシュを勉強する仲間が欲しい、一人だと続かないかも、ちょっとでいいからみてみたい。という方は、まずは外大の夏期集中講座を取られるのが手っ取り早くお得だと思います。

8月いっぱいまでは時間の余裕がないのですが、9月以降は、個人・グループ向けのレッスンもしようかと考えています。ご興味をお持ちの方は、Facebook経由でご相談いただければと思います。

YiddishPOP in Tokyo

 

YiddishPOP at TUFS. I am teaching Yiddish at a few places in Tokyo and TUFS is one of them. TUFS is one of the best universities for foregin studies in Japan. During the semester we used YiddishPOP and it worked very good. Students really loved it.

The Students play with games in YiddishPOP. It was a challenge for me to use it in Japan. But we could do it!! Next class is our final class in this year. Very sad... I really want to make Yiddish annual full year course.
(געלט איז אַ פּראָבלעם זאָגט מע... ייִדיש איז נישט שטאַנדיק אין יאַפּאַן אויך.)
東京外語大の授業も残すところあと一回となりました。たくさん学んだような、もっといろいろやりたかったような、そんな気持ちです。みんなありがとうございました。

I really appreciate Brukhe! She told me how to use it! And thank you very much, team YiddishPOP!!! Please develop it vayter...

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After learning lessons some of the students try to answer some quizes in YiddishPOP.

The other students give him and her advices.

アキ・エルシャライム(メモと雑感)

エルサレムで37年間続いていたラディノ語雑誌AKI YERUSHALAYIM(アキ・エルシャライム)の紙版がなくなったとのこと。

37歳の私としては、非常に気になる話題です。

イスラエルイディッシュ語新聞(Letste Nayes)がなくなり、雑誌(Lebns Fragn)がデジタルのみになったのも、思い出されて新聞や雑誌が好きな私としてはせつないです。子どもの頃、新聞記者になりたくて、学級新聞作っていた私ですが、そんな私ももう新聞をとってません。我が家が最後にとってた新聞は、イディッシュ語新聞(The Yiddish Daily Forward)でした・・・。

話は戻って、アキ・エルシャライムを作っていた人たちのインタビューAKI YERUYALAYIM, oldest all-Ladino magazine in the world closes after 37 years | eSefarad)。とても興味いです。作っていた人たちに会ってみたいです(でも夏はイスラエルに行けなそうです・・・泣)!

イスラエル政府が活動資金の援助を減らしたことや、読者が購読の契約を更新してくれなかったことなどが、この雑誌を作ってた人たちがもう作るのをやめた理由だという。

でも、活動資金がほとんどなくても、取材と執筆を(ジリ貧またはファンド獲得で)頑張れば、インターネットで続けることはできる(かもしれない)。

ちなみに、ニューヨーク・タイムズはデジタルで読まれている。

(日本の新聞、紙はいらないから、デジタルだけ購読させてもらいたいです・・・)

Top 10 U.S. Newspapers Ranked by Digital Circulation

ラディノ系の人たちは、ツイッターとかフェイスブックでの情報提供はしているようだから、そっちにシフトしたんだろうか。雑誌や新聞を続けて出すのに比べたら、情報があればSNSで流すという方がずっとやりやすいかもしれません。

無くなる理由は書き手と読み手の高齢化とか、ラディノ語で何かを読む人が減ったとか、もともと愛着があった言語より日常的に使っている言語の方がずっと便利だとか・・・。もっと他のところにあるのかもしれません。

そもそも新聞を読むことが減ってるというのは、日本でも同じみたいです:

新聞の発行部数と世帯数の推移|調査データ|日本新聞協会

朝日新聞、4年間で発行部数105万減の衝撃…新聞業界、存亡の危機突入へ | ビジネスジャーナル

それにしても、アキ・エルシャライムが37年続いたのは、すごいと思う。

ラディノ語のラテン文字での正書法を作るのにも、この雑誌が主導したとのこと。この辺はちょっと調べてみたいです。

 

日本に辞書作っている教授がいてその人に『アキ・エルシャライム』を送っていたと書いてあるけど、これは『ユダヤ・スペイン語基礎1500語』を作った上田和夫先生のところだと思います。作るとき、アキ・エルシャライムも参考にしたと書いてあった。上田先生、やっぱりすごいです。