『文化人類学入門』、とっても面白いし読みやすいです。昔の学者って、博識で、いい感じで大雑把ですごいんだなと思います。
大学の図書館にあった本ですが、相当ボロボロでシミだらけの状態でした。よく読まれたことがわかります。
文化人類学という学問は(・・・)昭和40年代も半ばを過ぎて(・・・)急にポピュラーな存在となってきた
ということで、いろいろ教科書みたいなものができたらしいのですが、
無味乾燥になりがち、相当高度なことを盛りだくさんに、限られたスペースに入れているから、相当に難解
で
概説書にありがちなことは、あまり多くの学者や学説を列挙しすぎていて、そのおのおのについては抽象的な記述しかなく、そのために読んでもよくわからず、消化不良におちいりがち
うーん、教科書って立派な人が読んでもやっぱり難しいんだな。
ちょっとホッとしました。
書く方も必死ですが、読む方も必死・・・。
著者に会って1分話しただけで、その人が言いたかったとこがすっとわかることがあります。書きことばで簡潔に表現するって難しいんだなってことでしょうか。
そこでこの本では(・・・)必ず具体的な説明をつけることのできるもののみをあげ、抽象に陥る危険のあるものはカットするようにした。
(以上、祖父江 1979 p.i-iii)
高校生とかにも人類学のことが理解できるように、この本を書いたみたいです。
著者はいろいろ妥協して頑張ったんだなと思いました。私も頑張ろう。
もっと早く読んでいれば・・・でも高校の時読んだ気もしてきました。
祖父江先生がどんな方かご存知の方は、いつか機会があったら教えてください。
以下、私のまとめです。世界にはいろいろな人がいるけれどみんなそれぞれ素晴らしいから、人間同士お互いに敬意を払って生きて生きましょうってことだなあ。人間以外の生き物についても相手を大事にすることが大切だとおもう・・・。生活しているといろいろ複雑な事情があるから、難しいこともたくさんあるんですけどね・・・。