ユダヤ人と言語 Jews and Languages

みんな何かでマイノリティ。鴨志田聡子のブログです。All of us are minorities. By Satoko Kamoshida

学ぶ理由

大学の通信制講座で布を使ったアートの勉強をしている人が「何のために学ぶんでしょう。結局自己満足じゃないですか。できたら嬉しいよ」と言いました。

その人とは京都の宿で出会いました。彼女が受講している大学の通信制の講座は、年に何度かスクーリングがあるらしいです。スクーリングは何日間か続くようで、その間は日本各地から受講生たちが京都に集まるようです。

初めて出会ったときに「何のために学ぶか」突然問われて、私はなんだろう、どうしたんだろう。と一瞬戸惑いました。が、その人は続けました「自分が何で学んでるか、周りの人たちから理解されないのが一番辛い」と。

60歳くらいの女性でした。その人は自分の作品を両手に持って眺めるような仕草をしながら「自分が幸せにならそれでいいじゃないですか」と言いました。とても幸せそうで、それだけでもその人にとっても周りの人にとっても学ぶ意味があると思いました。

翌日その人は、通信のクラスメイトと朝早く出かけて行きました。

スクーリングは、普段通信で学んでいる仲間同士が顔を合わせ喜びや苦労を共有できる機会で、とっても意味があることだと思いました。