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丸山正樹さんの講義3「ろう社会を描いた作品ができてその後」

ろう者の世界手話通訳士の世界を描き出した丸山さん、出来上がった作品で、第18回松本清張賞に応募します。すると最終候補まで残り、同年、出版しないかということになって、単行本『デフ・ヴォイス』(文藝春秋、2011)が出ました。

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この出版に際して、明確な間違いがあったら直したいという気もちのもと、日本ろうあ連盟の方々に読んでいただいたそうです。

全日本ろうあ連盟

丸山さんは「当事者にNG出されたら出せない」と心配もあったよですが、なんと「ありがとう」と言っていただいたそうです(涙)。

(良かった。。。一生懸命書いた側としては、当事者がそう言ってくださるのが何よりですもんね。)

内容については、ろうあ連盟さんが主張していることと若干違いがあったとのことですが、それについて修正してほしいというような要望は一切なかったとのことです。

『デフ・ヴォイス』は出版後、ろう社会に知られるようになりました。主にSNSで広まったそうです。いいコメントをもらって丸山さんも「ホッとした」とのことです。でもそのころはまだ一般の読者の反応は少なかったみたいです。状況が変わったのは三、四年くらいしてから。「読書メーター」というサイトで誰かが作品のことを取り上げてくれたのをきっかけに、一般の人たちに広まりました。

デフ・ヴォイス 感想 丸山 正樹 - 読書メーター
読者メーターで読者が千人を超えると、今度はついに文庫版の出版が決まりました。単行本には『デフ・ヴォイス:法廷の手話通訳士』(2015)と副題も加わります。

デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 感想 丸山 正樹 - 読書メーター

うーん、いい作品でも、ブレイクまで長い・・・!丸山さん、忍耐の時だったんじゃないでしょうか。でも今日にいたるまで増刷(現在6版)されていますから、これからどこまでいくかとっても楽しみです!
知る人ぞ知る超美味しい店だけど、いつもお客さん少ないところが、突然有名になったみたいな感じでしょうか。ブレイクまでいかにねばるかやり過ごすかっていうのも長期戦に耐えるコツなのかな。

すごい!↓

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