ユダヤ人と言語 Jews and Languages

みんな何かでマイノリティ。鴨志田聡子のブログです。All of us are minorities. By Satoko Kamoshida

イスラエル4−5日目コシェルなホテル

4日目の午後から東欧ユダヤの歴史研究をしている人たちと合宿でした。2年前はエルサレムヘブライ大学でやったのですが、今回はエルサレムの中からは遠いホテルが会場でした。発表も控えてドキドキでしたが、まず、会場にたどり着けるだろうか。そっちが気になります。
待ち合わせ場所で集合すれば、バスで連れていってくれるとのこと。
待ち合わせ場所のあたりまで行くと(ハチ公広場みたいに)いろんな待ち合わせの団体がいました。知り合い又は、イディッシュ語喋る人がいたらそこだわ。と思っていたら、どっちもいました。

2年ぶりの人もいれば、15年ぶりの人もいて、いずれにしても、時間が過ぎたんだなあと感じました。15年ぶりの人と最初で最後に会ったのはリトアニアイディッシュ語夏期講座でした。すごく良い人だったのでよく覚えています。有名大学の准教授のなったとのこと。すごい。。。

全然知らない人たちが多数いましたが、とくにイディッシュ語つながりで誰かしら共通の知り合いがいましたので、なにかと喋ることが湧いてきました。狭いけど広がる。不思議なようで、当たり前かも知れない。

合宿会場はユダヤ教の規則をきちんと守ってる人も泊まれるようにユダヤ教の決まりをちゃんとまもっている「コシェルホテル」でした。食事もコシェル、シャバット運転するエレベーターもあり。

ここまではあんまり驚きませんでした。

食事の時が一番驚きました。

夕食になりました。ウェイターが持ってきた何かが、友人にかかりました。ギョエー!お腹から足まで結構色の強いもの(ワインだっただろうか)で汚れました。

「どうしてくれるんだ」と友人。超険悪な雰囲気(こっからどうなるんだろうと思いました)。ウェイターは「ぼくはシミ抜きのプロじゃないから」と言って紙ナプキンを置いて去りました。

気まずい。せめて炭酸水でも置いて言ってくれれば多少はシミ抜きできるに。。。

コシェル(清浄の意味)のホテルなのに結構お皿が汚れていました。私はこの点が一番気になりました。宗教的に清浄ならよいのだろうか。食事は量が多くて豪華でした。ある友人から「君はこの食事が好きか?」と聞かれたので「うん」と答えたら、すごく不満そうでした。まずいのか?!

せっかくの合宿だし気を取り直さなきゃ。

今度は朝食です。保育園の一学年くらいいるんじゃないかっていう大家族が食事をしているのを見たときでした。しかも家族全員でイディッシュ語Tシャツ着用。超正統派ではないけれど、かなり宗教的な人たちでした。

友人が「君のことを紹介しなきゃ!」とその家族のところに連れて行ってくれました。「いや、でも知らない人だし」と一応遠慮しました。ですが、10分後にはこの紹介をきっかけに、別のお客さんにまでイディッシュ語喋る日本人がいるという情報が広がっていました(食事を自分で取りに行く食べ放題方式で人の移動があったからだと思います)。アジア人1人だし、もともとそれなりに気にされていた可能性もあります。イスラエルらしいと思いました。