ユダヤ人と言語 Jews and Languages

みんな何かでマイノリティ。鴨志田聡子のブログです。All of us are minorities. By Satoko Kamoshida

アヴロム・スツケヴェルの映画上映会

2018/8/21 エルサレムヘブライ大学(ギヴァトラムキャンパス)、シャガールのステンドグラスがあることで有名なイスラエル国立図書館もここにあります。

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この晩はイスラエルイディッシュ語作家の人生についての映画の試写会。人がいっぱいです。

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彼の作品は練りに練ったイディッシュ語で書いてあり、難しくて、意味がわかると重い内容で辛くなる。翻訳が少なくて(イスラエルでも)あまり読まれないけれど、非常に重要な作家です。映画にするとこんなにほとが来るんだから映画ってすごいですね。

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今回、映画上映会でアヴロム・スツケヴェルのいろんな写真を見て、彼がイケメンだったことに気がつきました(お孫さんのハダスさんがとっても美しいです)。シャガールの挿絵が入ったスツケヴェルの本イディッシュ語で一緒にサインした本。イディッシュ語サイン版は世界に50冊しかないようです。ヘブライ語でサインしたのも50冊あります。イディッシュ語ヘブライ語は文字は同じですが、母音の書き方がちょっと変わります。

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スツケヴェルの作品はとても難しいのですが、人としても難しくて、ちなみに握手すると手は鉄のようだったらしいです。でもいろんな運命を背負っていたので、やるしかなかった。ちょっと知る限りでも大変な人生を送った人でした。

それにしても会場はいっぱいでした。イディッシュ語の歌が流れると一緒に歌う人たちがいました。映画の後で日本語に訳したスツケヴェルの詩も紹介しました。

英語インフォ。

Black Honey, The Life and and Poetry of Avraham Sutskever | Jerusalem Film Festival