イディッシュ語やユダヤ、マイノリティ言語のレポートに役立ちそうなサイトを3つ(白水社ウェブふらんす)を紹介します。
ひととおり解説してあるので便利です。ぜひご活用ください。言語とイデオロギーに興味がある方は、イディッシュ語研究のイデオロギーを垣間見ることもできると思います。
(1)「あなたはイディッシュ語を知っていますか」ミリアム・トリン博士講演録 第1回 | web ふらんす
イディッシュ語はわが家の言語ではなかったので大学で学びました
- ”イディッシュ語についての詳しい解説書には、クセジュ文庫『イディッシュ語』(白水社、1996)があります。原著のLe Yiddish (1993)を書いたジャン・ボームガルテン教授(1950- )は、インタビューでこんなふうに話しています。「イディッシュ語はわが家の言語ではなかったので、ぼくはそれを大学で学びました。(中略)家の中でもイディッシュ語を話していませんでした”(つづく)
(2)「あなたはイディッシュ語を知っていますか」ミリアム・トリン博士講演録 第2回 | web ふらんす
イディッシュ語は「つぎはぎ」の言語
- ”イディッシュ語は、一般的に中高ドイツ語から派生したゲルマン語だと言われています。でもユダヤ人はイディッシュ語をヘブライ文字で書いてきました。ヘブライ文字がユダヤの伝統的な表記法だからです。ラテン文字はキリスト教の教会との繋がりから「コシャー(“kosher”、ユダヤ法に基づいた「清浄なもの」を意味する)でない」と考えられていました”(つづく)
(3)「あなたはイディッシュ語を知っていますか」ミリアム・トリン博士講演録 第3回 | web ふらんす
イディッシュ語文学とその翻訳
- ”イディッシュ語は時代を経て豊かになり、多様な文学を生み出しました。イディッシュ語文学は時代ごとに三つに分類されます。古イディッシュ語時代の中でも14世紀の宗教的な文学、次に古イディッシュ語の後期から中期イディッシュ語の時代に聖書や騎士のロマンスからヒントを得て書かれた文学、最後に19世紀半ばから第二次世界大戦後における最盛期のイディッシュ語文学です。さて、イディッシュ語文学を語る上で最も重要な作家が三人います”
(つづく)
↓熊まつりの小国町(山形)
マタギ、熊まつり Yamagata - ユダヤ人と言語 Jews and Languages