久しぶりに日本語の作品を読みました。
『ハルとカナ』(2016 講談社)
児童文学風で大人向けで、最初の方からドキッとするような作品です。絵もとっても良かったです。
私はイディッシュ語の作品を読むのですが、状況が分からなくて困ることがよくあります。日本の家庭や学校について、もし上手に翻訳しても、外国の人には分からないことは多いと思います。例えば「ランドセル」が子どもやその親族にとってどんな意味を持つのか、どのくらいの大きさでどのくらいの重さなのかなど。知らない世界のことを読むときには、こうやって絵があると助かるなあと思いました。
この本の文字や行の間隔や装丁も、よくある児童文学に似ています。そういう本を手に持って物語の世界に入り込むと自分で本を読む子どもたちの気持ちもわかるような気がしました。
小学校低学年のお子さんをおもちの方にはぜひ読んでいただきたいです。恋をしている人にも良いかもしれません。