聖心女子学院の「校長室ブログ」に、拙訳『アンチ』(岩波書店)の紹介文を掲載していただきました。
紹介文「5月19日おもしろい本を読みましょう(60)ヨナタン・ヤヴィン『アンチ』」へのリンク: Spirit of "Mikokoro" | 聖心女子学院
この紹介文からは、キリスト教徒としての視点や、日々生徒と接している教育者としての視点を知ることができて勉強になりました。読者の愛を感じるとジーンとします。
ここ最近イスラエルと日本の交流や協力関係がしばしば注目され、ユダヤへの注目も高まっています。イスラエルの日常生活や文学が日本で知られていくのは、いよいよこれからだなあと感じています。
2020年のはじめくらいまではイスラエル人の間で日本への旅行はかなり盛んで、現地で何度か日本を観光したことがあるというツウのイスラエル人に会うことも多かったのです。イスラエルと日本を結ぶ直行便が定期的に運行される話もありました。
相手側がこちらに興味を持っていた状況で、日本側でも彼らの思想や文化についての理解をさらに深めれば、今後の交流が良い方向に盛んになるのではと思っていました。その矢先にコロナウイルスの件でお互いしばらく移動ができなくなってしまいました。
イスラエルの人たちともZoomなどで会うことはでき、楽しい時間を過ごすことができます。ありがたいことです。が、私はいつかまたみんなに直接会いたいです。そして心と心がぶつかり合うようなハグ、思いっきり最近考えていることや気持ちをぶつけるトークをしたいです。実は12月に行きましたが、もうあの空や空気や人々がもう懐かしいです。
イディッシュ語をきっかけにエルサレムに留学した私ですが、イスラエルやヘブライ語の文化紹介も精力的にやっていきたいなと改めて思いました。
自分がかかわった本を読んでいただき、私もいろいろと考えるきっかけになりました。本って素敵ですね。感謝しています。
ところでこの学校のサイトでは、ほぼ毎日(!)在学生向けに本が紹介されています(ヒョエーすごい!)。生徒が学校とのつながりを感じられる仕組みはとても親切だと思います(オンライン授業もやっているようです)。こんな時期ですので本を読んで自分を深めたいところです。久しぶりに会った友だちや初めて会った人と同じ本の話で盛り上がれたら最高です。
私も海外の読書会の仲間に入ってイディッシュ語を読んでいます。仲間と物語に入り込める幸せな時間です。私には本を読んで関係を深めた人たちがたくさんいます。興奮して本の中身や作者について話し合う時間はとても幸せなひと時でした。
『アンチ』紹介文へのリンク: