ユダヤ人と言語 Jews and Languages

みんな何かでマイノリティ。鴨志田聡子のブログです。All of us are minorities. By Satoko Kamoshida

イスラエルの読書会 イディッシュ語文学(I.L.ペレツ)

今日読んだのは、I.L.ペレツという作家のイディッシュ語の小説。今日はイスラエルの人たちと"Di taybe tsu klayder (洋服への欲望 די תּאווה(תאוה) צו קליידער)"というお話をZoomで輪読しました。あんまり必要もないのに新しい服を買いまくる女性がでてくる話。参加者で順番にイディッシュ語で音読して、リーダーがヘブライ語に訳すというやり方でした。イスラエルの授業や集会では普段から質問やコメントなど発言がとにかく活発です。Zoomでも、質問はたいへんしやすいです。これは難しい作品でしたが、興味深かったです。

ペレツのこの作品、他の作品、ここできけます。
Folkstimlekhe geshikhtn | Yiddish Book Center

PDFはこちらにあります。
Di ṿerḳ fun Yitsḥaḳ Leybush Perets tsṿelf [d.h. draytsn] bend | Yiddish Book Center

我こそはという方は是非のぞいてみてください。

輪読の時に日本の状況について聞かれました。私は東京の最近の状況について話しました。彼らも昨日の感染者数や自分たちがどう思っているかをを教えてくれました。結構まだ家から出ないようにしている人も多いそう。
私は、同じ言語や文学を好きな仲間と、ちょっとした日時の情報交換ができるのも読書会のいいところだと、考えています。でも他の会でもそうですが、あんまり日常の話をしすぎず、本題の文学の活動に切り替えます。読んでいる時は他のことを忘れられて癒されます。この時期に開催されたいろいろな会に出てみて、意義深い活動だと思いました。

この状況が落ち着いたら会いに来るのを楽しみにしていると言ってくれました。私も早く行きたいです。

メモ
たまたま同じ時期にペレツのדעם רבינס ציביקを読みました。
あらすじ:結婚後ずいぶんときがたったのに貧しい夫婦。期待されていたが、子どもがなかなか生まれなかった。夫がハシディズムの勉強を頑張っていて、妻はなんとか家計をやりくりしていた。ある日、夫がルブリンの先生を訪ね、怒られ、最後にパイプをもらってかえる。パイプのおかげで生活も改善し、子どももできた。