ユダヤ人と言語

Satoko Kamoshida's Blog 鴨志田聡子のブログ.

「機械には人のことばわかるんよ」

去年の秋、クリーニング済みの紺色のジャケットを下ろして片道2時間の新しい非常勤先に満員電車に揺らて向かいました(遠いですがとても良いところです)。

その紺のジャケットは気に入って何年も着ていたのですが、去年の衣替えの時は、なんだかちょっとデザインが古めかしく感じました。

その日も「そろそろ退役してもらおうか。でも大好きなジャケットだし、まだとてもきれいだしなあ」などと考えていました。

授業を終えてホッとしたその時、そのジャケットがなくなっているのに気がつきました。

「機械には人の気持ちがわかるんよ」

以前、工学系の研究者から言われたことを思い出しました。

ジャケットにも私の気持ちがわかったのでしょうか。姿を消してしまった相棒。申し訳ないことをしたという気持ちがこみ上げてきました。

無意識のうちにジャケット紛失に向けた行動を取っていたかもしれない。電車で、注意散漫になっていたからかもしれない。

授業の後、駅にも大学にも聞いてみたり、通勤で使った鉄道の会社の忘れ物センターに電話で聞いてみたりしましたが、私のジャケットは届いていませんでした。ごめんジャケット。。。こんな風に別れの時がやってくるなんて。

せめて誰かが愛用してくれていますように。ジャケット、ありがとう。

f:id:syidish:20180120084956j:image

思ったことが現実に影響するかも知れないなら、思う時は良いことを思うと良いですね。

 

 

テルアヴィヴのイディッシュ語夏期講座

テルアヴィヴ大学(イスラエル)のイディッシュ語夏期講座の案内です。

この講座は毎年人気があって世界各地から120人くらい集まります。参加希望者が多すぎて定員オーバーになったこともあったようです。申し込みされる場合は早目が良いと思います。寮もキャンセル待ちになったこともあったみたいです。今世界で一番人が集まるイディッシュ語夏期講座みたいです。

約10年前に参加しましたが非常に良かったです。講師の先生方もい良いです。会場も快適です。一昨年は新しい建物で、いい感じにエアコンがきいてました。

夏のテルアヴィヴは暑いですが、ビーチ(地中海)も近くて、東京より過ごしやすいかもです。

クラス分けがあって、イディッシュ語全く初めての人向けのクラスから文学を読むクラスまであります。授業はイディッシュ語です。

イスラエルには英語が話せる人がとても多くいるので(英語が母語の人も多い)、ヘブライ語イディッシュ語がわからない方でも大丈夫です。

気になった方は、こちらの連絡先(↓)に問い合わせてみてください。

f:id:syidish:20180118221240p:image

 

メモ イディッシュ語子ども向けビデオ

(授業用 メモです。あとで文章を追加します。)

イディッシュ語を聞きたいという方へ。いろいろ動画はありますが、とりあえずこれらは面白かったんでご紹介します。

 

子ども用イディッシュ語

Мультфильм "Fun a kleynem grinem hoyz" (2014) - YouTube

ヘブライ文字の歌(ヘブライ語) 歌詞付き

AlefBet Song - Teach Me Hebrew

ヘブライ文字のすすめ

この前東京外国語大学オープンアカデミーのイディッシュ語の授業で感動的なことがありました。一年半くらいイディッシュ語を勉強している方々と、今年の秋から始められた方々読めるようになった方々と、イディッシュ語の短い文章を読んで感想を分かち合いました。一緒にイディッシュ語を読んでくださって嬉しかったです。

さて、イディッシュ語第一歩、まずは文字が良いと思います。ヘブライ文字をやらないでイディッシュをやることもできなくはないですが、ヘブライ文字なしだと途中で行き詰まることがあるので、最初からやってしまった方が良いです。ひらがなとカタカナの50音を覚えて、漢字もたくさん覚えられた方々なら、きっと大丈夫です。22文字程度です。しかも後々ヘブライ語を学習することになった時にも使えますよ!

学習サイト:

Learn the Yiddish Alphabet | Yiddish Book Center

授業では、受講生の方々が短期間で書けるようになっています。大変なのは最初覚える作業です。ちなみに忘れないようにするのも大事です。でもそのあとはイディッシュ語ユダヤの新しい景色が見えてきます。文字だけでもご自分の世界が広がりますよ!!

f:id:syidish:20180117132208j:image

↑2017年の東京外国語大学オープンアカデミーのイディッシュ語夏期講座。参加者の方々の受講3日目の成果!

文字、会話、文法の基礎を学ぶこちらのクラスもありますので、ご興味があればよろしくお願いします。講座の途中からはヘブライ文字筆記体でノートを取れるようになりますよ。

【A1804010】 イデッシュ語初級Ⅰ:ヘブライ文字で書くユダヤのことば

もうすぐ受付
講座概要

講座番号 A1804010
開催日(回数) 2018年04月05日~07月26日 (全15回)
曜日 木 曜日
休講日 5月3日 5月24日
時間 16:30~18:00
会場 東京外国語大学 本郷サテライト
定員 15 名

受講料 27,000 円

詳しくはこちら:

イデッシュ語初級Ⅰ:ヘブライ文字で書くユダヤのことば | 鴨志田 聡子 | 公開講座 東京外国語大学 オープンアカデミー 東京都府中市

 

気づいてみれば現金を一度もおろさずに済んだ件(アメリカ)

12月にワシントンD.C.に4日間くらいいたのですが、何と一度もお金を下ろしませんでした。現金というものがほとんど必要なかったからです。現金が必要だったのはホテルの部屋に置くチップときと、食事した時にチップをカードで払わず、現金で払ったときだけでした。

皆さんにはそんなの常識よ!って思われるかもしれないですが、外国に行って一度もお金をおろさなかったのは今回が初めてでした(お金が下ろせない国もあるみたいですが私はまだ行ったことがないので)。日本に帰って来て初めて今回はお金をおろさなかったなあと気がついて、とても新鮮でした。
家にあった100ドルくらいを持っていったんですが、それで全部足りました。ちなみにコインは今回は全く使わなかったし、見ることさえありませんでした。短い間だったし、ほとんど学会会場にいたし、近所のデリとハンバーガー屋でしか食事を食べなかったし・・・、単に機会が少なかっただけかもしれないです。
最初100ドルくらいだった現金は最後までたいして減ることなく・・・、帰国する直前にやや増えました。最終的には知り合いとハンバーガー食べた時に私がまとめてカードで払い、割り勘した分を現金で相手にもらったので(ちなみに他の店では割り勘もカードでできました)。これが反対に相手がカードでまとめてくれたら、私の方が現金を渡すことになったと思うので、一応現金は持ち歩いた方がいいですね。
日本に帰ったらすぐに現金が必要になりました。もっとカードで払う癖をつけようかとも思ってはいます。
10年以上前ですが、ニューヨークに行った時には(それ以来全然行けてません)、到着した瞬間から現金を使ってました。世の中はずいぶん変わっているんだなあ。

 

f:id:syidish:20180117174256j:image

↑ワシントンでラリー・キングの看板発見。懐かしかったです。高校生のときCNNのテープ付きの雑誌で同じ録音を何度も聴きました(高すぎて新しいの買えなかったんで)。

 

2018年度春イディッシュ語講座

2018年度も春から東京外国語大学の本郷サテライトでイディッシュ語講座を開講します。受講生の方のご要望を受けて思い切って講座を増やしました。いずれも木曜の昼に開講します。

1)イデッシュ語初級Ⅰ:ヘブライ文字で書くユダヤのことば

2)イディッシュ語初中級I:本気で学ぶユダヤのことば 

詳しい授業内容はこちらです:講座一覧 | 公開講座 東京外国語大学 オープンアカデミー 東京都府中市

まだ受付は始まってないみたいです。また始まったらご連絡します。

 f:id:syidish:20180112223821p:image

f:id:syidish:20180112223833p:image

f:id:syidish:20180112223843p:image

ところで企画段階のものも含めて、イディッシュ関連のイベントが増えてきていて、日本でもじわじわと人気が出てきているのを感じてます。私がイディッシュ語を始めた時はこんな状況考えられなかったです。でも私は日本でイディッシュ語を楽しみながら読む仲間が欲しかったです。とにかくおもしろいことばですし、東西ヨーロッパ、南北アメリカ、オーストラリア、イスラエルにおいて歴史、文化的に非常に重要なこのことばを流行らせたいと思っていました(文学、歴史を読むとこのことばの話がよく出てくるんですよ)。自分でイディッシュ語を教えるようになって、一緒にお話が読めて、ちょっとした会話ができる、イディッシュ語について話せる仲間ができたことは本当に大きな喜びです。今後ともよろしくお願いたします。

 

 

本日!1月12日コンサート情報。イディッシュ語の曲も2曲あり

スペシャルゲスト安冨歩先生を迎えて、イディッシュ語を勉強しているクレズマーミュージシャン、こぐれみわぞうさん大熊ワタルさんたちが、イディッシュ語の歌2曲付きのコンサートをされるようなのでお知らせします。

f:id:syidish:20180111172701j:image

明日です。私も行きたかったです!安富先生のご研究テーマだった「満州国」の金融についても書いていらっしゃるのですね。興味があります。

屋根の上のヴァイオリン弾き』のミュージカルの日本語版で主役を演じた俳優の森繁久彌さんも満州にいたのです。以前ある講座でこの話をした時に、なんとご自身も満州にいたという方が、講座の後の話しかけてくださって、そのことについても綴った自分史を送ってくださいました。とても興味深かったし、書くってこういうことなんだな私もがんばろうと考えさせられたのでした。

その2ヶ月後、満鉄会の解散のニュース【満鉄会、解散へ】70年の歴史に幕 日中「奇跡のリレー」で戻った社員簿15万人(1/3ページ) - 産経ニュースを知って、歴史と時間の経過を感じたのでした。

満鉄会のホームページはこちら。

「満鉄会」ホームページ