ユダヤ人と言語

Satoko Kamoshida's Blog 鴨志田聡子のブログ.

映画『オリーブの山』のこと

パンフに映画の解説書かせてもらいましたー。

イスラエルヘブライ語の映画です。

この映画の主人公は一見幸せそうな主婦なんですが、実は墓場に住んでます。かなり悶々としてて、そも気持ちのやり場がなさそうで大変そうでした。監督は主人公の女性は彼女のおばあさんからきいたいろんな女性の話から着想を得て映画を作ったとのこと。遠くに住んでる女の人も、昔の女性もモヤモヤしてるんだなって思ったら、なんか親近感わきました。

でも映画の終わりはヒョエーって感じでした。全然親近感わきませんでした。
ところでこの映画祭は日本で唯一の国際女性映画祭らしいです。
あいち国際女性映画祭2017 – Aichi International Women's Film Festival

 

パブリッシャーズ・レビューのことば紀行のこと

白水社パブリッシャーズ・レビューのことば紀行のコーナーにイディッシュ語のコラムを書かせていただきました。夏号は長屋尚典さんの「タガログ語」でした。多分偶然ですが、長屋さんにはいろいろお世話になっているのです。大変光栄です。白水社さん、ありがとうございました。

私は結構普通のことしか書かなかったのですが、長屋さんのを冷静に読んでみて、自分はどうして普通のことを書いてしまったんだろうと思いました。いつかもっと面白いのを書きます。

夏号の6ページ目が長屋さんの回。

http://www.hakusuisha.co.jp/files/review/2017summer.pdf

パブリッシャーズ・レビューの紙版はもう出てるので、お持ちの方はみてみてください。(私は誤字を見つけるのが怖くてちゃんと読めません)

あとでネットでも見られるようになるみたいです。

他の回も面白いです。PDFで読めます。あんまり人のことを言えませんが、マニアックなことばをやってる人たちっているんですね。

『パブリッシャーズ・レビュー』のご案内 - 白水社 

ちなみに最近白水社から出た『オスマン帝国の崩壊』という本がかなり気になります。

オスマン帝国の崩壊 - 白水社

 

イディッシュ語母語話者、ジャック・ハルペンさんの場合

日本にもイディッシュ語母語話者が住んでいます。ジャック・ハルペンさんです。

ジャックさんは色々なことばを話します。新しいことばも勉強していて、この前は勉強したベトナム語で結婚式のスピーチをしたそうです。それだけ聞くと羨ましい限りです。

けれども、以下のエッセイを読むと、ジャックさんが壮絶なる人生を送っているということが伝わってきます。

引っ越しが多かった彼は、行く先々で周りが話していることばを自然と話すようになったようです。しかし、それより前に話していたことばは「隠れ」てしまったそうです。「隠れる」というのが面白い表現だと思いました。

12カ国語達人:「母国語がない」ってどういうこと? (2006年10月05日発行) | 12カ国語達人のバイリンガルマンガと十戒(英語版) - メルマ!

(リンク先の一番下にエッセイがあります)

私は1946年ポーランドユダヤ人の父とロシア系の母との間に生まれました。
(中略)

私は四歳まで西ドイツで過ごし、幼稚園にも行ったので、
ドイツ語は一応四歳の子供のレベルで話せましたが、
家の中ではイディッシュ語を使ってました。

(中略)
私が四歳になった時、一家イスラエルに移住しました。

当時のイスラエルではヘブライ語の他にアラビア語を使う人が多いのですが、
なにしろ世界各国から人々が集まって来ているので、
(中略)

正に世界各国の言葉が周り中で飛び交っている状態でした。

(中略)

私が九歳になった時、
今度はフランスを経てブラジルに移り住みました。
半年も経つと、今度はヘブライ語が隠れてしまい、
その代わりポルトガル語がブラジル人と変わらないほどペラペラになっており、
読み書きは勿論、考える時も夢の中でさえもポルトガル語を使っていた。

(続く)

 詳しくはこちらで:

http://melma.com/backnumber_162766_3377257/

12月末クレズマーライブ

こんなライブがあるみたいです。

日本人でスイスに住んでいるクレズマーミュージシャン新倉瞳さんが他のミュージシャンを率いて来日、ライブをするとのこと。クレズマー関係、けっこういろんな人がいます。盛り上がってるんですね。

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(新倉瞳さんから送られてきたチラシより)

瞳さんからリンクをいただいたのですが、彼女とクレズマーことはこの記事にも書いてありました。

チェリスト新倉瞳がユダヤ音楽バンド活動|エンタメ!|NIKKEI STYLE

いろいろご活躍されてるみたいですごいですね。

 

ところで、日本初クレズマーで海外でも有名なジンタらムータのこぐれさんと大熊さんは、東京外国語大学オープンアカデミーのイディッシュ語講座を受講してくださっています。

こぐれさんと大熊さんは瞳さんとお知り合いみたいです。

 

( ジンタラムータさんウェブサイトより)

 

そういえば、今年度はジャパニーズクレズマーの方々4名がイディッシュ語を勉強してくださりました。何かここからあたあらしいことが起こるといいなと思ってます。

ちなみに、今学期の外大オープンアカデミーの講座の他の受講生は、ブロガーのジェントルマンさん、アーティストさんです。かなりメンバーが豪華です。やっぱイディッシュ独特だなと思っています。私もたくさん勉強させていただいています。イディッシュ旋風が来るといいです!進めぇー!

ダンスと祈りと

フェルドマン教授来日について、イディッシュ語新聞に記事を書きました。招聘に尽力された皆様、演奏家の皆様、参加者の皆様、お疲れ様でした。

フェルドマン教授とフリゲシ教授のお話を伺って、私個人としては、踊りと祈りが似ているのだなあ・・・と気がつきました。他の人たちと一緒に無になれるって感じでしょうか。言語の学習でもそういう時ってある気がします。他の人と集まって身体動かして何かを表現するっていいのかもしれないですね。みんなでダンスできてよかったです
I wrote an article about Prof. Walter Zev Feldman's dance session, and he & Prof. Judit Frigyesi Niran's lecture in Tokyo. Special thanks to Dr. Miriam Trinh and Ms. Rukhl Schaechter!! a groysn dank!

yiddish.forward.com

If you want to Prof. Walter Zev Feldman soon, he will be in Moscow in this October!
More information:

http://eshkolot.ru/en/

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「使ってみよう!イディッシュ語初級Ⅱ」の開講が決まりました

Let's learn Yiddish together in Tokyo!!

東京外国語大学オープンアカデミーのイディッシュ語講座の開講が決まりました。

今回は、すでに一年くらいイディッシュ語を勉強されている方々と、

これから文字を勉強するという初心者の方々が半々で受講されます。

歌など混ぜながら、楽しく勉強できればと思います。


「使ってみよう!イディッシュ語初級Ⅱ」
(本郷・昼間) B1710009
会場名 本郷サテライト

曜日・時間 木曜日 14時00分~15時30分
開講日 2017年10月5日〜2018年2月15日
(休講日 11月23日、12月28日、1月4日)
http://www.tufs.ac.jp/common/open-academy/course/list/yiddish/index.html

朝日カルチャーセンター横浜「聖地のクリスマス」

だいぶ先の話になりますが、12月23日にレクチャーをします。

皆さんはクリスマスと聞いて、どんなことを思いますか?

私はエルサレム留学前までは、とりあえず、プレゼントとイルミネーション、チキンという、これはとにかくやっておきたいという商業的なイベントをイメージしました。それから聖劇と様々な聖歌、劇の最後に全員で歌うハレルヤのことを思い出しました。というのも私は中高6年間カトリックの女子校に通っていて、そこで聖劇をしていたからです。練習やリハーサルを含めて何度観たでしょうか。そこでクリスマスは、とってもヨーロッパ的だなあというイメージを持ちました。以前は、砂漠とヨーロッパのミスマッチについて、考えたこともありませんでした。

 

しかし、エルサレムに留学して、クリスマスのイメージはぐっと質素であたかいものに変わりました。

留学中、せっかく聖地でクリスマスを迎えたわけですが、研究と宿題に追われ、街中に目立ったイルミネーションなども見られない中、クリスマスのことも忘れかけてました。

研究のために調査先に行くとクリスマスと近い時期にあるユダヤのお祭りハヌカのドーナツがもらえたので、ハヌカだなあという意識はありました。

ある日、ヘブライ語のクラスメイトだったドイツ人から、「エルサレムからベツレヘムまでみんなで歩くんだけど一緒に来ない?」と誘われました。翌日普通に授業があったので、やや迷ったのですが、せっかくの機会なのでと思い、ドイツ人の若者たちと一緒に何時間かかけてベツレヘムまで歩いて行ったのでした。ハヌカもクリスマスも地味だったんですがあたたかかったです。その辺りのエピソードをお話しします。

以下、朝日カルチャーセンターのウェブサイトより。

 この講義では、クリスマスの時期のエルサレムベツレヘムの様子について、講師が自身の経験をもとに紹介します。旧市街の教会でのミサ、ベツレヘムのクリスマスイブ、そしてクリスマスの時期のユダヤのお祭りハヌカについて知り、この地域の人々の冬の過ごし方について理解を深めます。ユダヤ人の光の祭りハヌカでは、ロウソクに光を灯し、家族や友人たちと歌い、語らいます。エルサレムベツレヘムもヨーロッパや日本と同様に北半球にあり、冬は寒いです。そんな中、こうした人と人とのつながりが冬の砂漠をあたためています。授業ではヘブライ語ハヌカの歌を皆で一つ歌おうと考えています。(講師記)

以上、

https://www.asahiculture.jp/yokohama/course/3a0ea88a-4a1d-aeae-ff11-594b6ac705d0

を転載