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Sholem Aleykhem!!

Satoko Kamoshida's Blog 鴨志田聡子のブログ.

映画 『猿の惑星』

なぜか『猿の惑星』という映画をみることになった。約半世紀前の映画だったが、最近サンダーバードがピックアップされていたせいか、どこかが斬新。

この映画の特殊メイクは、当時の最先端だったという。時代の移り変わりを感じた。

宇宙への旅に出た人間が、猿が支配する惑星に到着し、捕まってしまう。英語を話す猿たち。服をきている。人間を臭いと、人間が言語を理解できるわけないという。

牢屋に入れられた人間とそれを支配する猿。映画をボーっと見ていたら、支配というのは支配する側も結構忙しそうで、全体的になんだか虚しいなあと思った。

ユダヤ・アラビア語

他の言語から生まれたユダヤ人の独特の言語としては、イディッシュ語とラディノ語が有名です。が、そのほかにもユダヤアラビア語ユダヤペルシャ語、そしてもちろんユダヤ・英語などがあります。

こちらはカナダのユダヤアラビア語話者たちについて。本人たちの語りもあり、非常に興味深いです↓。(最初の15分くらい)

Arabic has a Jewish dialect, and these women speak it The World in Words March 16, 2017 · 3:45 PM EDT By Patrick Cox

www.pri.org

 

イディッシュ語新聞(ニューヨーク)

ところで、今でもイディッシュ語の新聞というのが発行されています。

そのひとつがこのフォーワード(フォルヴェルツ)です。

ノーベル文学賞を取ったイディッシュ語作家、I.B.ジンガー(シンガー)もこの新聞に書いていました。

ちなみにイディッシュ語の文字はヘブライ文字で、右から左に書きます。

yiddish.forward.com

ちなみに、フォーワードは最初はイディッシュ語版だけでした。

立山良司先生が『ユダヤとアメリカ - 揺れ動くイスラエル・ロビー 』(中公新書) などで参照されているが、日本でも結構知られている英語版のフォーワード↓は、イディッシュ語版から分かれてできたものです。

forward.com

 

 

イディッシュ語って

むかしイスラエル行きの飛行機の中でイディッシュ語の本を読んでいたら(必死に授業の予習をしていたのですが)、隣のおじさんがヘブライ語で「何読んでるの?」と話しかけてきました。

私は「これ、イディッシュ語なんだけど、予習しているんだけど、多分間に合わない、難しいよー」と言いました。

おじさんは「なんでイディッシュなんてやるの?」と聞いてきました。私が「イディッシュ語のことが大好きだから勉強してるんだよ。すごい素敵なことばだよ」と答えました。

おじさんは「そうだね。ぼくの家でも(家族が)イディッシュ語を話していたよ。イディッシュってことばは、甘くて(かわいくて)、面白くて(笑えて)、賢い・・・」となんともいえない幸せそうな顔で言いました。何年経ってもあのおじさんのセリフが忘れられません。おじさんはイディッシュ語は聞けばわかるけれど、話せないとのこと。そういう人がたくさんいます(今度かきます)。

 イディッシュ語はとっても面白いことばです。なんにも知らない人やちょっとかじった人は「ドイツ語とほとんど同じだっていうじゃない」って言います。

違います!!!

ドイツ語を勉強した後でイディッシュを勉強した時、ものすごい違うっていうことがわかってそれ以来、やればやるほど違うなあと思います。

興味を持たれた方は、とりあえずイディッシュ語の歴史の概説が書いてあるこの本を読んでみてください。

詳しくは日本が誇るべき翻訳!↓。

『イディッシュ語』(文庫クセジュ) 新書 – 1996/11 ジャン ボームガルテン (著), Jean Baumgarten (原著), 上田 和夫 (翻訳), 岡本 克人 (翻訳)

 

この本の著者のインタビュー動画はこちら↓。とても興味深い証言です。

Jean Baumgarten's Oral History

Jean Baumgarten | Yiddish Book Center

 

何年も前に初めてこのクセジュの翻訳本を読んだ時、この本を出してくれる出版社があるなんてとってもすごいなあ、ありがたいなあと思いました。

2017年5月のクレズマーイベントの予告

Frank London will be in Japan! May, 2017

2017年5月にフランク・ロンドン(Frank London)氏来日とのこと。YoutubeでFrank Londonで検索してみたらたくさん動画が出てきました。

東京、広島、京都でジンタらムータ(Jinta-la-Muta: Japanese Klezmer)さんと一緒にイベントをするみたいです。

ジンタらムータさんからもらったビラです↓。

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ポーランドとイディッシュ

ユダヤ人から聞いたジョークにこんなのがあります。

イディッシュ語を話す人なんてどこにいるんだい?」

ポーランドだよ」

別のユダヤ人からイディッシュ語を話す人なんてどこにいるんだい?」と質問をされて、「ポーランド」と答えたら、君このジョーク知ってるんだねと喜んでくれました。

私は2003年と2004年にリトアニアの首都にあるヴィリニュス大学でイディッシュ語の夏期集中講座に参加したのですが、ポーランドから結構たくさんの参加者がきていました。ユダヤを研究している人たちも多くいます。

イスラエル人の友人から、「ポーランドでイディッシュって今すごいクールなんだよ」と教えてもらいました。かつてイディッシュ語話者がたくさん住んでいた場所。自分の研究では後回しにしていたのですが、気になってはいました。

さらに気になり出したのは外大でイディッシュ語を教えるようになってからのことです。ポーランド語専攻の学生さんたちが「ポーランドに行ったとき、カジミエシュ地区でヘブライ文字を見た」、「あの壁の文字を読めるようになりたい」と話していたので、さらに気になってきました。

そこで、2016年の夏に個人旅行でポーランドに行きまた。ワルシャワから鉄道で南下して最後バスを使ってザコパネまで行ってみました。これがとりあえず観光客がよく行くルートらしいです(今度は北に行こうと思います)。ザコパネの湖↓

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色々見て回ったのですが、ユダヤ人地区(カジミエシュ地区。クラクフ(クラカウ)にあります)も行ってきました。個人的な感想としては、オシャレな感じ。周りの普通の道に比べて観光客で結構混んでいました。確かに建物の壁にヘブライ文字がありました。ヘブライ語だったり、イディッシュ語だったり。 

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その道端でソーセージ屋台(とても美味しい)を出していた若いユダヤ人に会いました。彼に聞いたのですが、結構ユダヤ人がこの地区に住みにきているとのこと。

そのソーセージの人もその地区に住んでいるとのこと。「ぼくの家はあそこ」と指差してくれました。自宅と職場が徒歩30秒という近さ。羨ましい限りです。

色々見て回った後、2003年にリトアニアの夏期講座で出会ったポーランド人の友達二人と再会しました。十年ちょっと経った私たちは、翻訳家、研究者としていろんな人生を歩んでいました。結局ユダヤとものすごく関係あることをやっているのですが。

イディッシュ料理を作ったのを思い出して考えたこと

結構前のことなんですが、2016年7月13日の午後に押立文化センターで、東京外国語大学イディッシュ語の授業の受講生の学生さんたちとイディッシュ料理を作りました。

皆さんが準備などいろいろ協力してくれて実現した一大企画でした。ちょっと大変だったけれど、やってみて理解できたり、思いついたことも色々あったのでよかったです。

料理っていろんなことを教えてくれるなあと思いました。

イディッシュ語を履修した外大の皆さんが一生懸命作ってくれた料理↓!

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ラトケス(ジャガイモのパンケーキ)、ヒンネル・ヨイヒ(チキンスープ)、サラダを作りました。

イディッシュ料理って、ヨーロッパのいろんな料理の混ざったものなんだなあ、文化って混ざり合っているんだなあ・・・。ちなみに手前のサラダは中東風。食べたくなったので例外的に作りました。

料理を作ることで会話がはずみ、料理も非常に美味しくでき、楽しく文化が学べました。

ちなみにこれはYoutubeより、「アイザックパールマン、パスオーバーポテトケーキを語る」偉大なるバイオリン奏者、パールマンイディッシュ語話者です。

www.youtube.com