この本は網羅的に国旗が載っているし、解説文も面白いし、デザインも素敵でおすすめです。
一ページに一つ、国旗とその国の紹介文があります。
昨日、解説を読み上げて国名をあてるクイズをして遊びました。当然のことながら自分の中でメジャーな国はあてやすいですが、首都名や国旗はもちろん、国名を全然知らない国も多くあります。アフリカやカリブ海沿岸の国々はとくに難しいです。
ところでこの本のあとがきにはとても共感しました。
たくさんの国を楽しく紹介しようとしていると、どうしても戦争や紛争・内戦の現実に突き当たる。国旗の歴史は、戦争の歴史のようなものだ。
立派な大人たちが自分たちの主張や陣地をめぐって争いを繰り返し、勝った者が時ブウたちの旗を立てる。(中略)
最後に、父・とだこうしろうが『せかい地図絵本』で ’せかいのどうぶつ’ のページに記したことばを引用したい。
「ちきゅうに いっしょにすんでいる なかまたちです。どうぶつに くにのさかいは ありません。くには にんげんが きめたものだからね。」
地球の平和を、心から願って。 2012年7月 戸田やすし
涙が出ました。
ちなみにイディッシュ語にも、「くにのさかいは ありません」。