エルサレムで37年間続いていたラディノ語雑誌AKI YERUSHALAYIM(アキ・エルシャライム)の紙版がなくなったとのこと。
37歳の私としては、非常に気になる話題です。
イスラエルのイディッシュ語新聞(Letste Nayes)がなくなり、雑誌(Lebns Fragn)がデジタルのみになったのも、思い出されて新聞や雑誌が好きな私としてはせつないです。子どもの頃、新聞記者になりたくて、学級新聞作っていた私ですが、そんな私ももう新聞をとってません。我が家が最後にとってた新聞は、イディッシュ語新聞(The Yiddish Daily Forward)でした・・・。
話は戻って、アキ・エルシャライムを作っていた人たちのインタビュー(AKI YERUYALAYIM, oldest all-Ladino magazine in the world closes after 37 years | eSefarad)。とても興味いです。作っていた人たちに会ってみたいです(でも夏はイスラエルに行けなそうです・・・泣)!
イスラエル政府が活動資金の援助を減らしたことや、読者が購読の契約を更新してくれなかったことなどが、この雑誌を作ってた人たちがもう作るのをやめた理由だという。
でも、活動資金がほとんどなくても、取材と執筆を(ジリ貧またはファンド獲得で)頑張れば、インターネットで続けることはできる(かもしれない)。
ちなみに、ニューヨーク・タイムズはデジタルで読まれている。
(日本の新聞、紙はいらないから、デジタルだけ購読させてもらいたいです・・・)
Top 10 U.S. Newspapers Ranked by Digital Circulation
ラディノ系の人たちは、ツイッターとかフェイスブックでの情報提供はしているようだから、そっちにシフトしたんだろうか。雑誌や新聞を続けて出すのに比べたら、情報があればSNSで流すという方がずっとやりやすいかもしれません。
無くなる理由は書き手と読み手の高齢化とか、ラディノ語で何かを読む人が減ったとか、もともと愛着があった言語より日常的に使っている言語の方がずっと便利だとか・・・。もっと他のところにあるのかもしれません。
そもそも新聞を読むことが減ってるというのは、日本でも同じみたいです:
朝日新聞、4年間で発行部数105万減の衝撃…新聞業界、存亡の危機突入へ | ビジネスジャーナル
それにしても、アキ・エルシャライムが37年続いたのは、すごいと思う。
ラディノ語のラテン文字での正書法を作るのにも、この雑誌が主導したとのこと。この辺はちょっと調べてみたいです。
日本に辞書作っている教授がいてその人に『アキ・エルシャライム』を送っていたと書いてあるけど、これは『ユダヤ・スペイン語基礎1500語』を作った上田和夫先生のところだと思います。作るとき、アキ・エルシャライムも参考にしたと書いてあった。上田先生、やっぱりすごいです。