ユダヤ人と言語 Jews and Languages

みんな何かでマイノリティ。鴨志田聡子のブログです。All of us are minorities. By Satoko Kamoshida

アジア食材店

私はイディッシュ語が大好きです。良い仲間とイディッシュ語を勉強すると幸せになります。

昨日は、オンラインでイスラエルイディッシュ語の会に1つ、パリでイディッシュ語の会に2つ出席しました。みんなで勉強しました。彼らの学習活動が私の調査対象なのですが、なによりとても楽しいんです。仲間もとてもよいし内容も濃いのです。少なくとも私にとっては。

マイナー言語のイディッシュ語なのに、ポロッと日本人が参加して、それだけ用事が入れられます。それだけイベントがある、学ばれているということで(みんな学ぶために集まっています)、これはすごいことなんだとおもいます。

ちなみに今パリはは秋のヴァカンス明けで、みんなスッキリしている気がします。南仏で泳いだ人もいたそうで、楽しそう。ポワーン。話をきくだけで幸せになりました。私はパリでサバイバルしていただけでしたが。

今日は朝イチで洗濯して、オンラインでイディッシュ語の読書会をしました。読書会では雑談をしすぎて反省しました。時間管理をしないとやばいことになります。相手の時間も自分の時間も無駄にしてしまいます。

そして気がつけば、冷蔵庫は空っぽ。

同じ寮の人からアジア食材店を教えてもらって、そのまま行きました!寮から割と近いところに中華街みたいなのがあって、大きめのスーパーがあります。

結論から言うと、かなりエキゾチックに感じられて、何にも買えませんでした。

値段は安いし種類も超豊富でした。中国語ができれば、かなり便利なんじゃないかと思いました。

根菜もいろいろあるし、大袋のもやしも!豆腐もあります。なのに。。。自分もアジア人なのに。

イディッシュ語ユダヤスペイン語ヘブライ語の世界の方が、ずっと近く感じられます。

冷静に見れば、レトルトカレー出前一丁、そして美味しそうな豆腐も売っています。それなのに圧倒されて何も買えませんでした。情けないです。お腹が空きすぎていたのかも。

結局、その地域から出てから見つけたカルフールで、いろいろ買いました。カルフールはいつも行くスーパーより安い気がしたけれど、帰りにいつも行くスーパーに寄ったら値段おんなじくらいじゃん。という感じ。わざわざ遠くで牛乳やトマト缶、クスクス、じゃがいも、パスタなど重いものばかり買ってしまった私って一体。

まあ、それでも最後に鍋蓋を見つけたので(と言ってもその後寄った近所のスーパーで)、総合的にはとてもラッキーでした(最後の一つでした)!

ついにお鍋でご飯が炊けます。お米まで買って運ぶ気力はなくなっていました。疲れて帰りました。寮で野菜を煮て、カルフールで買った美味しそうなソーセージも煮ました。ソーセージの皮が本格的すぎてちょっとグロテスクな上、かみ切りにくく、かみ切るとはじけて熱いです。味はしょっぱめ。とほほ。いつもの生協のソーセージが懐かしいや。夫がいれば、やっぱフランスって美味しいねーと話も弾んだだろうに、なんかひとりだとしょっぱい。だけど一緒に煮たじゃがいもは最高です。

明日は朝6時20分から外大のイディッシュ語の授業です。楽しみですが、起きられるかどうかいつもとっても心配です。学生はとてもよくできるようになりました。

対面で授業をやりたいですが、週一の非常勤のために現地調査を中断して帰国するのも本末転倒。なのでこのままねばって頑張るぞ。

パリに来て、ユダヤスペイン語(ラディノ語)に集中しようと、イディッシュ語をなるべくセーブしていました。でもやっぱりいつもイディッシュ語のトルネードがやってきます。私もフワッと入って行ってしまいます。ひとりに会うと次々と会う人が増えていきます。これはユダヤスペイン語でも同じです。幸せなことですね。良い繋がりは次のいい繋がりを運んできてくれる気がします。日本の地元でもそうでした。きっといろいろなことでそうなんだろうと思います。

ということで、せっかくパリにいるのにイディッシュ語の集まりの方にだけ行かないのはただの頑固な人なので、こちらもこのまま楽しんじゃおうと思います!そして、ここで見聞きしたことを、いつかどこかに書けたらいいです。

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アジア街を抜けたところにあった、店の人が優しくて素敵だったパン屋。人気っぽくて人がひっきりなしに入ってきます。しかもめっちゃ買うもの決まってる感じで。値段はほんのちょっと安めで、味は普通に美味しいです。それでも美味しいパン屋は他にもあります。やっぱり人が優しいが良いのかもと思いました。