ユダヤ人と言語 Jews and Languages

みんな何かでマイノリティ。鴨志田聡子のブログです。All of us are minorities. By Satoko Kamoshida

この2年

外国人の入国と日本人の海外渡航にかんする個人的な体験です。

私は3月上旬から半ばに、外務省の派遣でニューヨークとワシントンDCに行っていました。危険が迫りくる中、大事な人達に会いました。「またね!!」と言って帰国。帰りの飛行機に無事に乗れたのもギリギリだったかもしれない。そのまま世界はコロナ禍に突入。

2019年12月に行ったイスラエル、そして2020年3月に行ったニューヨークに、私の心は置き去りになってしまいました(すぐ戻る!と思っていたからです)。と思ったら、すぐにイディッシュ語とラディノ語のオンライン・ミーティングがたくさん始まって、非常に楽しくて活気ある時間を過ごしました。

私は、「またすぐ来る!」と思ってイスラエルを出国してから、なんと8年間もイスラエルに行けなかったことがあって、だから数年はなんとかなるはず!と自分を勇気づけました。
コロナ禍、夢では何度も海外渡航していますが(夫によれば、この前は寝ながらイディッシュ語で長いこと話していたそうです。夫が「イディッシュ語だってわかって(自分)すごい」と言ってました)。実際は2年も海外調査に行けてません。パスポートもいつだったか切れて(そろそろ更新したほうが良いですね)。授業でなかなか海外に行けない学生をはげましつつ、自分もそれなりに悲しい状況です。
一方で最近、友人たちが来日して、まずは家族で隔離中(友人たちの隔離期間終了して外に出られるようになったようです)。ホテルでの隔離生活、かなり参っているようです。「この2年大変だったから、新しい人生をはじめたい」という思いでの来日。隔離にいきなりびっくりしているそうです。別の友人は「日本に行った夢を見た」、「2年も海外に行っていない」とのこと。「どこのホテルに泊まろうかな」と、来日する気満々の人もいます。オンラインでずっと繋がっていたとはいえ、やっぱり会いたい。でも日本の状況がまだ海外とだいぶ違うのをどう説明したら良いのか。
私も7月にヨーロッパ渡航予定(2年延期になった学会発表)があります。正直、行きたいですが、実際の渡航はどうなることやら。家族のことも考えると、オンライン発表かなと思っています。自分が勇気ないだけかも。でもできれば行きたいです。