ユダヤ人と言語 Jews and Languages

みんな何かでマイノリティ。鴨志田聡子のブログです。All of us are minorities. By Satoko Kamoshida

アシュケナジー系ユダヤ人の言語と文化デジタルコレクション

メモ書きで失礼します。

「アシュケナジー系ユダヤ人の言語と文化」

THE LANGUAGE AND CULTURE ARCHIVE OF ASHKENAZIC JEWRY

Columbia Digital Library Collections

というコレクション、なにやらとても面白そうです。

このサイトを研究して何かわかったという方がいらっしゃったら是非教えてください。

東欧ユダヤの研究所 YIVO(イヴォとよみます。ニューヨーク)のイディッシュ語夏期講座は長年コロンビア大学でやってたんです。

イスラエル人、責任とって辞任したら認めたことになっちゃう?

小室哲哉氏の引退で思い出したことがあります。
前世紀の終わり、小室氏の歌でカラオケが盛り上がって、ガス抜きして、女子校でも青春を(なんとかやり)過ごせまたのを思い出します。
何年も前のことですが、日本に詳しいイスラエル人の友人から、「どうして日本の政治家は責任をとって辞めるの?」と質問されました。「ハラキリなのか?」イスラエルでは責任をとって辞任っていうのはないとのこと(全然ないかはわからないです)。「辞めたら認めることになる」らしいので日本人の政治家とかが辞めて責任をとるというのが一体何なのかよくわからなかったようです。

その友人は、かつてセクハラで問題になったイスラエルの政治家が辞めなかったこと(日本でもニュースになりました)を例に出しながら、「辞めたらそれを認めたことになるでしょ」と言いました。彼が言っていた「認めたことになる」っていうのが一瞬わかりませんでしたが、辞めないし認めない、つまり居直ちゃうってことでしょうか。それはそれで、きいて唖然としました。

f:id:syidish:20180122085612j:image

↑子どもが作っている紙粘土の国旗(最近の紙粘土は大変軽い上、のびるものもあるんですね)

ことばは自由か?広辞苑のこと

最近メディアで取り上げれれている、『広辞苑』の売り場をパシャリ!お茶の水丸善です。

f:id:syidish:20180120074955j:image
↑真ん中の看板、最近話題の『広辞苑』の広告です。どういう意味をもって「ことばは、自由だ。」といっているのでしょう。

 

私はことばには把握できないほどたくさんの規則や常識があって、実はあまり自由ではないと思います。

決まりをまもった上での自由はあると思いますが。

ただ新たにことばを作る自由、言い回しを作る自由、そのことばで新しい作品を作る自由などはあると思います。でもそれは先駆者になるということで、自由なこと、新しいことをするには勇気、気力、体力がいるでしょうね。

定着するものを作るにはセンスや戦略、忍耐も必要で大変そうですが、それでも多くの人に受け入れられて愛されるようなことばを作りたいです。

ことばを他の人と使ってみて、定着しそうな感じに調整するプロセスが必要だと思います。

自分のことばの主導権は自分が握らないと。ことばは私たちのもの!楽しく頑張りましょう。

 

 

「機械には人のことばわかるんよ」

去年の秋、クリーニング済みの紺色のジャケットを下ろして片道2時間の新しい非常勤先に満員電車に揺らて向かいました(遠いですがとても良いところです)。

その紺のジャケットは気に入って何年も着ていたのですが、去年の衣替えの時は、なんだかちょっとデザインが古めかしく感じました。

その日も「そろそろ退役してもらおうか。でも大好きなジャケットだし、まだとてもきれいだしなあ」などと考えていました。

授業を終えてホッとしたその時、そのジャケットがなくなっているのに気がつきました。

「機械には人の気持ちがわかるんよ」

以前、工学系の研究者から言われたことを思い出しました。

ジャケットにも私の気持ちがわかったのでしょうか。姿を消してしまった相棒。申し訳ないことをしたという気持ちがこみ上げてきました。

無意識のうちにジャケット紛失に向けた行動を取っていたかもしれない。電車で、注意散漫になっていたからかもしれない。

授業の後、駅にも大学にも聞いてみたり、通勤で使った鉄道の会社の忘れ物センターに電話で聞いてみたりしましたが、私のジャケットは届いていませんでした。ごめんジャケット。。。こんな風に別れの時がやってくるなんて。

せめて誰かが愛用してくれていますように。ジャケット、ありがとう。

f:id:syidish:20180120084956j:image

思ったことが現実に影響するかも知れないなら、思う時は良いことを思うと良いですね。

 

 

テルアヴィヴのイディッシュ語夏期講座

テルアヴィヴ大学(イスラエル)のイディッシュ語夏期講座の案内です。

この講座は毎年人気があって世界各地から120人くらい集まります。参加希望者が多すぎて定員オーバーになったこともあったようです。申し込みされる場合は早目が良いと思います。寮もキャンセル待ちになったこともあったみたいです。今世界で一番人が集まるイディッシュ語夏期講座みたいです。

約10年前に参加しましたが非常に良かったです。講師の先生方もい良いです。会場も快適です。一昨年は新しい建物で、いい感じにエアコンがきいてました。

夏のテルアヴィヴは暑いですが、ビーチ(地中海)も近くて、東京より過ごしやすいかもです。

クラス分けがあって、イディッシュ語全く初めての人向けのクラスから文学を読むクラスまであります。授業はイディッシュ語です。

イスラエルには英語が話せる人がとても多くいるので(英語が母語の人も多い)、ヘブライ語イディッシュ語がわからない方でも大丈夫です。

気になった方は、こちらの連絡先(↓)に問い合わせてみてください。

f:id:syidish:20180118221240p:image

 

メモ イディッシュ語子ども向けビデオ

(授業用 メモです。あとで文章を追加します。)

イディッシュ語を聞きたいという方へ。いろいろ動画はありますが、とりあえずこれらは面白かったんでご紹介します。

 

子ども用イディッシュ語

Мультфильм "Fun a kleynem grinem hoyz" (2014) - YouTube

ヘブライ文字の歌(ヘブライ語) 歌詞付き

AlefBet Song - Teach Me Hebrew

 

f:id:syidish:20180123124621j:image

ヘブライ文字のすすめ

f:id:syidish:20180117132208j:image

↑After three days, the begginers (Japanese who hadn't know Yiddish at all) wrote Yiddish like this!! (words: Colloquial Yiddish byLily Kahn 2011) 2017年の東京外国語大学オープンアカデミーのイディッシュ語夏期講座。参加者の方々の受講3日目の成果!

 

この前東京外国語大学オープンアカデミーのイディッシュ語の授業で感動的なことがありました。一年半くらいイディッシュ語を勉強している方々と、今年の秋から始められた方々読めるようになった方々と、イディッシュ語の短い文章を読んで感想を分かち合いました。一緒にイディッシュ語を読んでくださって嬉しかったです。

さて、イディッシュ語第一歩、まずは文字が良いと思います。ヘブライ文字をやらないでイディッシュをやることもできなくはないですが、ヘブライ文字なしだと途中で行き詰まることがあるので、最初からやってしまった方が良いです。ひらがなとカタカナの50音を覚えて、漢字もたくさん覚えられた方々なら、きっと大丈夫です。22文字程度です。しかも後々ヘブライ語を学習することになった時にも使えますよ!

学習サイト:

Learn the Yiddish Alphabet | Yiddish Book Center

授業では、受講生の方々が短期間で書けるようになっています。大変なのは最初覚える作業です。ちなみに忘れないようにするのも大事です。でもそのあとはイディッシュ語ユダヤの新しい景色が見えてきます。文字だけでもご自分の世界が広がりますよ!!

 

文字、会話、文法の基礎を学ぶこちらのクラスもありますので、ご興味があればよろしくお願いします。講座の途中からはヘブライ文字筆記体でノートを取れるようになりますよ。

【A1804010】 イデッシュ語初級Ⅰ:ヘブライ文字で書くユダヤのことば

もうすぐ受付
講座概要

講座番号 A1804010
開催日(回数) 2018年04月05日~07月26日 (全15回)
曜日 木 曜日
休講日 5月3日 5月24日
時間 16:30~18:00
会場 東京外国語大学 本郷サテライト
定員 15 名

受講料 27,000 円

詳しくはこちら:

イデッシュ語初級Ⅰ:ヘブライ文字で書くユダヤのことば | 鴨志田 聡子 | 公開講座 東京外国語大学 オープンアカデミー 東京都府中市

 

気づいてみれば現金を一度もおろさずに済んだ件(アメリカ)

将来、「現金を下ろす」、「ATMに行く」という言い方はなくなってしまうんでしょうか。

レジで「支払いは?」と聞かれた時、「チャージする」、「カード(パスモ、スイカ、イコカ他)で」ってわざわざ言わなくても、そっちがデフォルトになるかもしれないですね。

12月にワシントンD.C.に4日間くらいいたのですが、何と一度もお金を下ろしませんでした。現金というものがほとんど必要なかったからです。現金が必要だったのはホテルの部屋に置くチップときと、食事した時にチップをカードで払わず、現金で払ったときだけでした。

皆さんにはそんなの常識よ!って思われるかもしれないですが、外国に行って一度もお金をおろさなかったのは今回が初めてでした(お金が下ろせない国もあるみたいですが私はまだ行ったことがないので)。日本に帰って来て初めて今回はお金をおろさなかったなあと気がついて、とても新鮮でした。
家にあった100ドルくらいを持っていったんですが、それで全部足りました。ちなみにコインは今回は全く使わなかったし、見ることさえありませんでした。短い間だったし、ほとんど学会会場にいたし、近所のデリとハンバーガー屋でしか食事を食べなかったし・・・、単に機会が少なかっただけかもしれないです。
最初100ドルくらいだった現金は最後までたいして減ることなく・・・、帰国する直前にやや増えました。最終的には知り合いとハンバーガー食べた時に私がまとめてカードで払い、割り勘した分を現金で相手にもらったので(ちなみに他の店では割り勘もカードでできました)。これが反対に相手がカードでまとめてくれたら、私の方が現金を渡すことになったと思うので、一応現金は持ち歩いた方がいいですね。
日本に帰ったらすぐに現金が必要になりました。もっとカードで払う癖をつけようかとも思ってはいます。
10年以上前ですが、ニューヨークに行った時には(それ以来全然行けてません)、到着した瞬間から現金を使ってました。世の中はずいぶん変わっているんだなあ。

 

f:id:syidish:20180117174256j:image

↑ワシントンでラリー・キングの看板発見。懐かしかったです。高校生のときCNNのテープ付きの雑誌で同じ録音を何度も聴きました(高すぎて新しいの買えなかったんで)。

 

受付開始 2018年度春イディッシュ語講座

2018年度も春から東京外国語大学の本郷サテライトでイディッシュ語講座を開講します。受講生の方のご要望を受けて思い切って講座を増やしました。いずれも木曜の昼に開講します。

1)イデッシュ語初級Ⅰ:ヘブライ文字で書くユダヤのことば

2)イディッシュ語初中級I:本気で学ぶユダヤのことば 

詳しい授業内容はこちらです:

講座一覧 | 公開講座 東京外国語大学 オープンアカデミー 東京都府中市

東京外大講座の申し込み開始しました!(東京外国語大学社会人向け) - ユダヤ人と言語

 f:id:syidish:20180112223821p:image

f:id:syidish:20180112223833p:image

f:id:syidish:20180112223843p:image

ところで企画段階のものも含めて、イディッシュ関連のイベントが増えてきていて、日本でもじわじわと人気が出てきているのを感じてます。私がイディッシュ語を始めた時はこんな状況考えられなかったです。でも私は日本でイディッシュ語を楽しみながら読む仲間が欲しかったです。とにかくおもしろいことばですし、東西ヨーロッパ、南北アメリカ、オーストラリア、イスラエルにおいて歴史、文化的に非常に重要なこのことばを流行らせたいと思っていました(文学、歴史を読むとこのことばの話がよく出てくるんですよ)。自分でイディッシュ語を教えるようになって、一緒にお話が読めて、ちょっとした会話ができる、イディッシュ語について話せる仲間ができたことは本当に大きな喜びです。今後ともよろしくお願いたします。

 

 

イディッシュ・ステンショナリー・スタンド

非常勤先に行ったら、講師室の文房具置き場にイディッシュ語の授業で使ったプリント(余ったもの)を使ってくれていました!嬉しすぎです(涙)!!思わず、ブログでも紹介させていただきました。

f:id:syidish:20180111133813j:image

「屋根の上のヴァイオリン弾き」で知るイディッシュ語の世界

1月13日(土)の10:30-12:00に講座を開きます。横浜です。受講料がかかってしまうので宣伝するのも心苦しいのですが、もしよろしければいらしてください。よろしくお願いします。

 

(この講座は無事終了しました。楽しかったです。ありがとうございました!! )

ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』の主人公テヴィエは、東ヨーロッパのユダヤ人の村に住む牛乳屋でした。真面目に伝統をまもり、地道に牛乳を売って生計をたてていました。けれども時代は変化し、大事に育てた娘たちは自分に反発し、次々と自分から離れて結婚してしまいました。さらにテヴィエ自身も自分の村を離れる日がきます。ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』の主人公テヴィエは、東ヨーロッパのユダヤ人の村に住む牛乳屋でした。真面目に伝統をまもり、地道に牛乳を売って生計をたてていました。けれども時代は変化し、大事に育てた娘たちは自分に反発し、次々と自分から離れて結婚してしまいました。さらにテヴィエ自身も自分の村を離れる日がきます。 このミュージカルの原作は、東ヨーロッパのユダヤ人のことば「イディッシュ語」で書かれました。第二次世界対戦後めまぐるしい変化を遂げた日本で、半世紀にわたって愛され続けたミュージカルの魅力にイディッシュ語から迫ります。(講師記)


2018年 1月13日 土曜 10:30-12:00

 受講料 1月(1回)会員 3,240円一般 3,888円(税込み)

www.asahiculture.jp

 

チューリップの芽とイディッシュ

秋の終わりくらいに、近所の人がチューリップの球根をくれたので植えてみたら、年明けに芽が出ているのを発見!ベランダのチューリップと台所の水道の間を往復して、何日もの間、水をあげ続けたかいがあったと思いました。いくつか植えたチューリップの中の2つの球根から芽が出ました。写真はそのうちのひとつです。

f:id:syidish:20180109184909j:image

他の球根からはまだ芽が出ていません。今後の行方が気になります。これまで育てたいくつかの植物においても、成長が早ければいいっていうわけじゃないようでした。例えばば突然超暑くなったとき、一本だけすでに体が大きくなっていたがために(他にも理由があったかもしれない)、そのいのちを維持できず、力尽きてしまった朝顔がいました。その一方で小ぶりだった個体は、そのままその季節をしのいでいました。

以前、恐竜展で見た、厳しい時代は体が小さな生き物の方が生き延びやすいという展示のことを思い出しました。大きくて強い方がお得かと思いきや、塞翁が馬、世の中何がいいかわかりません。

こんなことを書いているうちにイディッシュ語のことを思い出しました。イディッシュ語はどこの国家のことばでもないので(ただスウェーデンでは公用語みたいですよ)、権威もなく教育や仕事の場で公的に使われにくいです。こういう状況だと一般的に衰退しやすいのですが、この激動の世の中においては、国家から独立して身軽なほうが意外と良いかも?!

いずれにしても、年明けからさっそく芽を出して春を感じさせてくれたチューリップたちの事は大事にしようと思っています。私ができる事は少ないので、自分たちでも頑張ってくれるといいです。

戌年で思い出す、イスラエルの女性と犬

今年はとくに犬の年なので、年賀状に犬とうつっている方々のことが本当にうらやましかったです。あまりにうらやましすぎたのか、思わず夫に「うちにも犬がいてよかったね」と言ってしまいました。そしてふわふわの犬の夢もみました。

さて、私がイスラエルに留学していたときの回想です。お座敷ゴールデンレトリバーと住んでいるユダヤ人の女性がこんなことを私に言いました。「旅行で日本に行ったことがあって、日本のことがすごく好きになったよ(結構こう言ってくれる人多いです)。でも日本では犬が家の外につながれていて、それが」ここで彼女はことばに詰まってからこう続けました「悲しくて。日本ではあれを見るのが辛かったわ」。

うちの初代と二代目も、外でつないでかってたなあと思いました。

私が「家の外に犬をすませるのがそんなに悲しいことなの?」と聞くと、彼女は「犬のクビに首輪をつけてそれを鎖でつないでいるのが、ああ!」と言いながらまたことばに詰まってしまいました。

私がこれを聞いたのはもうかれこれ10年くらい前ですが、今でも犬といえばすぐ思い出すエピソードのひとつです。

f:id:syidish:20180108103624j:image

うちに犬はいませんが、たまに上の階に住んでいるわんこの走る音や鳴き声が聞こえてきてます。あの子のお名前は苗字しか知らないんです。ご主人さまには「ぼくらが旅行に行く時あずかってよ」とせっかく一回言ってもらったんですが、毎朝の散歩のことを考えると。。。昔、自分ちの犬に朝4時に散歩しよう!って起こされたことあるんで、思いきれません。
ところで私が子どもの時にかっていた犬たちの居場所は、時代とともにか、住んでいた家の庭の広さとともにか、だんだん変わりました。昔の家には家庭菜園できるくらいの庭があって、その後はマンションの一室になったからかもしれないし、違う犬をかうようになったからかもしれないし、私たちの犬に対する考え方が変わったからかもしれないし、理由はわかりません。初代は庭の木につなでいたけれど、最後の子は家の中にいました。いずれにしても、他人の紹介やお店でたまたま知り合った犬を一方的な思いで家に置いてしまったのは犬たちに申し訳なかったような気もします。

朝日講座終了とインフル

去年の話になりますが、朝日カルチャーセンター横浜でのレクチャーを無事終えることができました。

聖地のクリスマス| 横浜教室 | 朝日カルチャーセンター

新設してくださった方々、応援してれくださった方々ありがとうございました。朝日カルチャーでの授業は受講者の皆様が博識で私も非常に勉強になります。

ワシントンへの出張から帰って1日後に朝日カルチャー・センターでの講義でした。いつの間にかハードスケジュールでした。

朝日カルチャーでは受講者の方々のお話もいろいろ出てきて、盛り上がって終えられて、とにかくほっとしました。その後子どもたちもインフルエンザになって家で寝込んでしまいました。ワシントンから帰った翌日、予定をふたつキャンセルし、小児科に行って家で子どもと過ごしました。

翌日は理解ある夫に子どもたちのことを任せ、12月25日は非常勤先で英語の今年最後の授業をして、なんとか年末を迎えました。

「できた。。。今年なんとか終えられた。。。よかった」12月末までいろんな文章の締め切りや出張や書類書きや子どもの宿題の丸つけしたり(今は親が書き取りや計算ドリルの丸をつけるんですね。学期中は週末以外のほぼ毎日やってます)、講演会にいったり、メールのお返事書いたり、そして授業に研究という、私にしては結構ハードなスケジュールだったので、終えられたことを感謝しました。

しかし、そんな気分も束の間でした。なんと私!もインフルエンザ陽性に。その後夫も陽性というインフルエンザの年末になりました。年始も元旦の夜から結構大変で、1月2日に休日当番医の先生のところに行きました。患者の話をよくきいてくれる先生でした。感銘を受けました。私はやや重症っぽい扱いになってしばらくベッドに横たわって良いことになりました。切羽詰まっているんだけど暇な長期戦の患者として、他の患者さんたちのいろんな状況が聞こえてきてしまったので、聞いてました。「うちは子どもが結構いるんでインフルエンザだと思います!」とか「これは扁桃腺に菌が。加えてインフルエンザだと思います!」と診断してから来る人も結構いました。

先生はこれまで患者さんが今飲んでいる薬のこととかを聞いていくのですが、それが優しくて。。。普段そこに通ってない初診の患者さんたちがいつも飲んでる薬のことをだんだん打ち明けるのが聞こえてきました。信頼関係が築かれていくのを感じました。患者さんの方は1月2日の夜に病院に来てるくらいなので、切羽詰まっているわけですが。

先生と患者さんの会話を聞いていて「こんな風に授業したい」と思いました。言語学習もちょっと診察似たところがあるかも。既習の言語、得意なことと不得意なこと、趣味などなど、学習者には個別のいろんな条件がありますもんね。

個人的には、言語の勉強をするとき、先生に自分の特徴を知ってもらえているなあと感じると安心します。

咳で苦しかったですが、病院の待ち時間暇にするしかない状況の中、いろいろと発見があってラッキーでした。

たまに違うお医者さんに行くのも良いですね。当番がまわってくる休日診療というのは良い制度だと思いました。普段会わない地域の患者さんを把握することができるし、先生にとってもメリットがあるのではないでしょうか。

この病院は1月2日の休日診療だったこともあり、患者さんがたくさんいて、私の診察が終わったのは夜の9時過ぎでした。診察待ちで時間がなかったので夕飯食べられず、でもよくここまで頑張った。。。と思いながら待合室に戻ると、そこに近所の知り合いが。年末年始熱で具合が悪くて大変だったとのことで、今ようやく病院に来ることができるまで回復したとのことでした。似てます。私も元旦夜から2日午後まで、病院行きたいけどどうやって。。。という状況だったので。ひとりじゃないっ!と確認したのでした。

その後夫も風邪をひいて寝込んでます。咳が続かない以外は私と症状が同じで、うつしてしまったな。と申し訳なく思ってます。

ちなみにうちは夫しか予防接種うってません。「ワクチン足りないんで〜」と何度か言われ、うたなくても大丈夫でしょうと思っていたら、うったひとまで感染!!来年は真っ先にうつぞ!とおもってます。

こんな私ですが今年もよろしくお願いいたします。

f:id:syidish:20180117233116j:image

ほぼ日手帳2018が入ってたダンボールで子どもが作った「ロボット」です。

あけましておめでとうございます!!!

あんみつ昨年は大変お世話になりました。おかげさまで、とても充実した一年になりました。昨年は、外大と東大でのイディッシュ語の授業に加えて、国立リハビリテーションセンター学院(所沢)の手話学科、関東学院大学(金沢八景)、朝日カルチャーセンター(横浜)での授業をしました。研究では、カイロとイスタンブルユダヤ人の調査、アメリカのユダヤ学会など、とにかくたくさん移動しました。自分にとってはじめてのことが多く、最後までやり切れるかドキドキの一年でした。思い出すと感慨深いです。お世話になった皆さま、応援してくださった皆さまに心より感謝申し上げます。今年もよろしくお願いいたします!!皆様にとっても良い年になりますように!

f:id:syidish:20180112085948j:image

あんみつ みはし美味しいですよ。たまに行きます。