ユダヤ人と言語 Jews and Languages

みんな何かでマイノリティ。鴨志田聡子のブログです。All of us are minorities. By Satoko Kamoshida

英語の教科書

英語を教えることになって初めて知ったのですが、教師はなんと教科書の見本がもらえます。

私が知らなかっただけで、これはもうほとんどの人たちが知っているジョーシキだったのかも知れませんが。

出版社に見本を送って欲しいとお願いすると(多くの場合はオンラインでとても簡単に手続きできる)、すぐに送ってくださいます。

この仕組みについて知ったのは、超寒い日に非常勤先の大学の廊下に営業にいらしていた出版社の女性にお会いしたときでした。寒い中重い荷物を持たれて本当に大変だなと思いました。

教科書についての説明を聞いている間、そういえば学部の時の指導教官が、その出版社の名前をよく口にしていたということを思い出しました。多分いい出版社だと思って、もうちょっと話をうかがったところ、最後にペンを2本くれました。

来年度の教科書のことをそろそろ考えたほうがいいのかと知って、家に帰っていろいろ検索してみました。一気にいろんな出版社の教科書の見本をまとめて請求できるサイトを発見しました。こんな便利なものがあるのかと感動しながら、夜中血眼になりながら教科書見本を送ってもらうように申し込みました。

そんなこんなで、英語の教科書がたくさんあることを知りました。

今日は教科書も決まりシラバスも書き終わり非常に良い気分です。一通りの作業を経て、結局イディッシュ語のことをまた思い出し、イディッシュ語の教科書も作りたいなあと思ったのでした。

 

学ぶ理由

大学の通信制講座で布を使ったアートの勉強をしている人が「何のために学ぶんでしょう。結局自己満足じゃないですか。できたら嬉しいよ」と言いました。

その人とは京都の宿で出会いました。彼女が受講している大学の通信制の講座は、年に何度かスクーリングがあるらしいです。スクーリングは何日間か続くようで、その間は日本各地から受講生たちが京都に集まるようです。

初めて出会ったときに「何のために学ぶか」突然問われて、私はなんだろう、どうしたんだろう。と一瞬戸惑いました。が、その人は続けました「自分が何で学んでるか、周りの人たちから理解されないのが一番辛い」と。

60歳くらいの女性でした。その人は自分の作品を両手に持って眺めるような仕草をしながら「自分が幸せにならそれでいいじゃないですか」と言いました。とても幸せそうで、それだけでもその人にとっても周りの人にとっても学ぶ意味があると思いました。

翌日その人は、通信のクラスメイトと朝早く出かけて行きました。

スクーリングは、普段通信で学んでいる仲間同士が顔を合わせ喜びや苦労を共有できる機会で、とっても意味があることだと思いました。

 

シラバス

シラバスとは大学の授業の内容について書いてあるものです。
昔は重い本だったので持ち運びも大変だったんですが、最近はウェブで見られるようになりました。
最近いくつかの授業のシラバスを書いていて、自分が学生だった時に読んだシラバスのことを思い出しました。
なんの授業だったか忘れてしまったけれど、思想系だったでしょうか。授業内容はあんまり書いてなかったんですが、最後に「私を涙目にしてください」と書いてありました。
一体この先生には何があったんだろうかと思いました。その授業は取らなかったような気がします。
最近ではシラバスの書き方も、いろいろと決まりがあるらしいです。私もシラバス執筆のための講座を受けたり、面接試験の課題でシラバス書きをしたりして結構勉強しました。
そんなこんなでシラバス書きに時間をかけているので、誰か読んでくれるといいな、せっかくだからもっと面白く書きたいな、とか、でもそれは来年からにしよう・・・と(毎年)思っています。
最近は、各回(1学期15回ほど)の予習時間と復習時間、そのページ数を書かなければならない学校もあるみたいです。なぜだろう・・・。知り合いから聞いてギョッとしました。
ところで東大の人文社会系研究科のシラバスは面白かったです。私は自分がシラバスを書くとき、その大学でどんなシラバスが書かれているのかお手本になりそうなのを一応チェックします。予習時間や復習時間、ページ数などは全く書かれていませんが(全く必要ないと思います)、講師がその科目にどのような意味づけをしているかがわかり、情熱が伝わってきたし、非常に勉強になりました。

ホロコーストを生き延びた人たち

ホロコーストを生き延びた人たちに共通するのは、メンタルの強さだと思います。

私が知る限りですが。これまで会った人、映像で見た人、そしてホロコーストを経験した作家の文章は不思議とそうでした。彼らはポジティブで明るく賢いから生き延びられたのかもしれないし、生き延びたからそうなったのかもしれないし、分からないです。

ホロコースト生き残りの人の文章を初めて読んだのは自分が高校生のときでした。ヴィクトール・フランクルの『夜と霧』(みすず書房 1985)という作品だったんですが、まず怖かったです。あと著者はすごく運がいいと思いました。狂気に巻き込まれない冷静さと知性をもって、毎日生きてるうちに最後まで生き残りました。

この本からは「大変なときでも今を生きる、それだけに集中する、それが大事っ!」と学びました(でも結局、無駄にジタバタしちゃいます)。

さて、今度は自分が2006年からエルサレムに留学していた時に、ホロコースト生存者の方々に会いました。初めててあった時はとても驚きました。彼はぼくの経験を話してもいいかい?とヘブライ語で言った後にイディッシュ語で語ってくれました。私はことばがありませんでした。

私の研究しているイディッシュ語は東ヨーロッパのユダヤ人が話していた言語なので、こうして調査をしているとそういう人に会うこともあるんです。でも会うのもそれを知るのもごくたまにでした。

直接会った以外は、ホロコースト生存者のインタビューの動画をいくつか仕事で見たんですが、いずれの方もポジティブで冷静で、ユーモアと愛にあふれる素敵な方々でした。ツィピ・ラインベンバッハが親のホロコースト体験の語りを撮影した映画『選択と運命』という作品ではイディッシュ語の語りが日本語字幕付きで見られます。

ヘブライ語児童文学作家ウーリー・オルレブ(和訳がたくさん出てます)を読んだ時にやっぱ生き残った人はメンタルが超強いなと思いました(生き残ったから強くなったのか分かりません)。

ところで、先ほど話に出てきた『夜と霧』は必読だと思います。昔は霜山徳爾訳しかなかったんで読むのが大変でした。一週間かけて読みました。くじけそうになりながら、なんとか読んだ感じです。じっくり読めてよかったともいえます。『夜と霧 新版』 池田香代子訳 (みすず書房 2002) はすぐ読めます。一回本屋でちょっと立ち読みしたら全部読んでしまって(ちゃんと購入しました)、むかし一週間かかったのはなんだったんだろう〜って思いました。どっちも読めてよかったです。

富士山、心の故郷

私は富士で生まれ、小学校入学前までそこで過ごしました。ただ自称富士宮出身です。富士山が好きだからそう言っているのかもらかもしれませんし、そこですごした小学校時代がとても楽しかったからかもしれません。

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↑どこからかの富士山。静岡県三島市かな?

新幹線から見えた富士山が本当に素敵でした(富士川のところでとればもっと間近だったかなとおもいます)。子どものころは何でもないと思っていたけれど、高校卒業までずっと毎日見て育ったし、おばさんにもなったんでそれなりに「郷愁」みたいなものも感じるようになったみたいです。

研究発表で京都に行ったおかげで見られました。

研究会ではあたたかく迎えていたき、これまでそれほどお話する機会がなかった方々とに研究の接点が見えてきました。よかったと思ってます。

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↑途中の雪景色。おそらく米原駅のちょっと前くらいです。

Feb 24 Shibuya Hebrew Letter Print Workshop ヘブライ文字の活版印刷の名刺

英語の下に日本語でも書いてあります↓

Hebrew Letter Press Printing Business Card Workshop

Feb 24 (Saturday) 1:00PM - 2:30PM

Maximum 10 people
Ticket around 38 USD
At a printing studio in Shibuya
I’ll talk about Hebrew, it’s people and societies... will be provided
And people will try to write Hebrew cursive letters

You can write them in English or in Japanese. For more information: Printworks Studio Shibuya | レタープレス活版印刷×コワーキングスペース

 

2月24日、ヘブライ語活版印刷で名刺を作るというワークショップが、Printworks Studio Shibuya | レタープレス活版印刷×コワーキングスペースという活版印刷のスタジオであります。

スタジオウェブサイトよりコピー↓

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渋谷駅から歩ける距離で、かなりおしゃれな場所です。
まずはお試し企画ということで、10名限定です。
私も講師で参加します。活版印刷、試しにやらせていただきましたが面白かったです。なぜか現実逃避できました。ただかなり奥が深いようでプロとしてやって行くのは大変そうです。
筆記体の練習コーナーもあります。左から右に書く文字に触れてみませんか? 

研究会のお知らせ

【ご案内】関西パレスチナ研究会 2017年度第3回研究会
■日時 2018年1月27日(土) 13:00~18:00

■場所 京都大学総合研究2号館(旧・工学部 4号館)4階 AA401
地図:http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/(34番の建物)

■プログラム(予定)

13:00~15:00
研究報告:鴨志田聡子(かもしだ・さとこ)
東京大学大学院人文社会系研究科研究員、東京外国語大学関東学院大学非常勤講師)
タイトル:「建国が生んだ「ディアスポラ」:エジプトのユダヤ人の場合」

15:10~17:10
研究報告:高橋宗瑠(たかはし・そうる)
立教大学講師、元国連人権高等弁務官事務所パレスチナ副代表)
タイトル:「国連とパレスチナの人権保護」

*終了後、運営についての話し合いを行ってから懇親会を行います。
*ご参加の方は、資料準備の関係上、事務局の金城( honeyneypool[at]gmail.com :[at]は@に変えてください)までご連絡ください。

■主催:関西パレスチナ研究会
  (http://kansai-palestinestudies.blogspot.jp/
■共催:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 中東イスラーム研究拠点
 (人間文化研究機構「現代中東地域研究」事業)

アシュケナジー系ユダヤ人の言語と文化デジタルコレクション

メモ書きで失礼します。

「アシュケナジー系ユダヤ人の言語と文化」

THE LANGUAGE AND CULTURE ARCHIVE OF ASHKENAZIC JEWRY

Columbia Digital Library Collections

というコレクション、なにやらとても面白そうです。

このサイトを研究して何かわかったという方がいらっしゃったら是非教えてください。

東欧ユダヤの研究所 YIVO(イヴォとよみます。ニューヨーク)のイディッシュ語夏期講座は長年コロンビア大学でやってたんです。

イスラエル人、責任とって辞任したら認めたことになっちゃう?

小室哲哉氏の引退で思い出したことがあります。
前世紀の終わり、小室氏の歌でカラオケが盛り上がって、ガス抜きして、女子校でも青春を(なんとかやり)過ごせまたのを思い出します。
何年も前のことですが、日本に詳しいイスラエル人の友人から、「どうして日本の政治家は責任をとって辞めるの?」と質問されました。「ハラキリなのか?」イスラエルでは責任をとって辞任っていうのはないとのこと(全然ないかはわからないです)。「辞めたら認めることになる」らしいので日本人の政治家とかが辞めて責任をとるというのが一体何なのかよくわからなかったようです。

その友人は、かつてセクハラで問題になったイスラエルの政治家が辞めなかったこと(日本でもニュースになりました)を例に出しながら、「辞めたらそれを認めたことになるでしょ」と言いました。彼が言っていた「認めたことになる」っていうのが一瞬わかりませんでしたが、辞めないし認めない、つまり居直ちゃうってことでしょうか。それはそれで、きいて唖然としました。

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↑子どもが作っている紙粘土の国旗(最近の紙粘土は大変軽い上、のびるものもあるんですね)

ことばは自由か?広辞苑のこと

最近メディアで取り上げれれている、『広辞苑』の売り場をパシャリ!お茶の水丸善です。

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↑真ん中の看板、最近話題の『広辞苑』の広告です。どういう意味をもって「ことばは、自由だ。」といっているのでしょう。

 

私はことばには把握できないほどたくさんの規則や常識があって、実はあまり自由ではないと思います。

決まりをまもった上での自由はあると思いますが。

ただ新たにことばを作る自由、言い回しを作る自由、そのことばで新しい作品を作る自由などはあると思います。でもそれは先駆者になるということで、自由なこと、新しいことをするには勇気、気力、体力がいるでしょうね。

定着するものを作るにはセンスや戦略、忍耐も必要で大変そうですが、それでも多くの人に受け入れられて愛されるようなことばを作りたいです。

ことばを他の人と使ってみて、定着しそうな感じに調整するプロセスが必要だと思います。

自分のことばの主導権は自分が握らないと。ことばは私たちのもの!楽しく頑張りましょう。

 

 

「機械には人のことばわかるんよ」

去年の秋、クリーニング済みの紺色のジャケットを下ろして片道2時間の新しい非常勤先に満員電車に揺らて向かいました(遠いですがとても良いところです)。

その紺のジャケットは気に入って何年も着ていたのですが、去年の衣替えの時は、なんだかちょっとデザインが古めかしく感じました。

その日も「そろそろ退役してもらおうか。でも大好きなジャケットだし、まだとてもきれいだしなあ」などと考えていました。

授業を終えてホッとしたその時、そのジャケットがなくなっているのに気がつきました。

「機械には人の気持ちがわかるんよ」

以前、工学系の研究者から言われたことを思い出しました。

ジャケットにも私の気持ちがわかったのでしょうか。姿を消してしまった相棒。申し訳ないことをしたという気持ちがこみ上げてきました。

無意識のうちにジャケット紛失に向けた行動を取っていたかもしれない。電車で、注意散漫になっていたからかもしれない。

授業の後、駅にも大学にも聞いてみたり、通勤で使った鉄道の会社の忘れ物センターに電話で聞いてみたりしましたが、私のジャケットは届いていませんでした。ごめんジャケット。。。こんな風に別れの時がやってくるなんて。

せめて誰かが愛用してくれていますように。ジャケット、ありがとう。

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思ったことが現実に影響するかも知れないなら、思う時は良いことを思うと良いですね。

 

 

テルアヴィヴのイディッシュ語夏期講座

テルアヴィヴ大学(イスラエル)のイディッシュ語夏期講座の案内です。

この講座は毎年人気があって世界各地から120人くらい集まります。参加希望者が多すぎて定員オーバーになったこともあったようです。申し込みされる場合は早目が良いと思います。寮もキャンセル待ちになったこともあったみたいです。今世界で一番人が集まるイディッシュ語夏期講座みたいです。

約10年前に参加しましたが非常に良かったです。講師の先生方もい良いです。会場も快適です。一昨年は新しい建物で、いい感じにエアコンがきいてました。

夏のテルアヴィヴは暑いですが、ビーチ(地中海)も近くて、東京より過ごしやすいかもです。

クラス分けがあって、イディッシュ語全く初めての人向けのクラスから文学を読むクラスまであります。授業はイディッシュ語です。

イスラエルには英語が話せる人がとても多くいるので(英語が母語の人も多い)、ヘブライ語イディッシュ語がわからない方でも大丈夫です。

気になった方は、こちらの連絡先(↓)に問い合わせてみてください。

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メモ イディッシュ語子ども向けビデオ

(授業用 メモです。あとで文章を追加します。)

イディッシュ語を聞きたいという方へ。いろいろ動画はありますが、とりあえずこれらは面白かったんでご紹介します。

 

子ども用イディッシュ語

Мультфильм "Fun a kleynem grinem hoyz" (2014) - YouTube

ヘブライ文字の歌(ヘブライ語) 歌詞付き

AlefBet Song - Teach Me Hebrew

 

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ヘブライ文字のすすめ

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↑After three days, the begginers (Japanese who hadn't know Yiddish at all) wrote Yiddish like this!! (words: Colloquial Yiddish byLily Kahn 2011) 2017年の東京外国語大学オープンアカデミーのイディッシュ語夏期講座。参加者の方々の受講3日目の成果!

 

この前東京外国語大学オープンアカデミーのイディッシュ語の授業で感動的なことがありました。一年半くらいイディッシュ語を勉強している方々と、今年の秋から始められた方々読めるようになった方々と、イディッシュ語の短い文章を読んで感想を分かち合いました。一緒にイディッシュ語を読んでくださって嬉しかったです。

さて、イディッシュ語第一歩、まずは文字が良いと思います。ヘブライ文字をやらないでイディッシュをやることもできなくはないですが、ヘブライ文字なしだと途中で行き詰まることがあるので、最初からやってしまった方が良いです。ひらがなとカタカナの50音を覚えて、漢字もたくさん覚えられた方々なら、きっと大丈夫です。22文字程度です。しかも後々ヘブライ語を学習することになった時にも使えますよ!

学習サイト:

Learn the Yiddish Alphabet | Yiddish Book Center

授業では、受講生の方々が短期間で書けるようになっています。大変なのは最初覚える作業です。ちなみに忘れないようにするのも大事です。でもそのあとはイディッシュ語ユダヤの新しい景色が見えてきます。文字だけでもご自分の世界が広がりますよ!!

 

文字、会話、文法の基礎を学ぶこちらのクラスもありますので、ご興味があればよろしくお願いします。講座の途中からはヘブライ文字筆記体でノートを取れるようになりますよ。

【A1804010】 イデッシュ語初級Ⅰ:ヘブライ文字で書くユダヤのことば

もうすぐ受付
講座概要

講座番号 A1804010
開催日(回数) 2018年04月05日~07月26日 (全15回)
曜日 木 曜日
休講日 5月3日 5月24日
時間 16:30~18:00
会場 東京外国語大学 本郷サテライト
定員 15 名

受講料 27,000 円

詳しくはこちら:

イデッシュ語初級Ⅰ:ヘブライ文字で書くユダヤのことば | 鴨志田 聡子 | 公開講座 東京外国語大学 オープンアカデミー 東京都府中市

 

気づいてみれば現金を一度もおろさずに済んだ件(アメリカ)

将来、「現金を下ろす」、「ATMに行く」という言い方はなくなってしまうんでしょうか。

レジで「支払いは?」と聞かれた時、「チャージする」、「カード(パスモ、スイカ、イコカ他)で」ってわざわざ言わなくても、そっちがデフォルトになるかもしれないですね。

12月にワシントンD.C.に4日間くらいいたのですが、何と一度もお金を下ろしませんでした。現金というものがほとんど必要なかったからです。現金が必要だったのはホテルの部屋に置くチップときと、食事した時にチップをカードで払わず、現金で払ったときだけでした。

皆さんにはそんなの常識よ!って思われるかもしれないですが、外国に行って一度もお金をおろさなかったのは今回が初めてでした(お金が下ろせない国もあるみたいですが私はまだ行ったことがないので)。日本に帰って来て初めて今回はお金をおろさなかったなあと気がついて、とても新鮮でした。
家にあった100ドルくらいを持っていったんですが、それで全部足りました。ちなみにコインは今回は全く使わなかったし、見ることさえありませんでした。短い間だったし、ほとんど学会会場にいたし、近所のデリとハンバーガー屋でしか食事を食べなかったし・・・、単に機会が少なかっただけかもしれないです。
最初100ドルくらいだった現金は最後までたいして減ることなく・・・、帰国する直前にやや増えました。最終的には知り合いとハンバーガー食べた時に私がまとめてカードで払い、割り勘した分を現金で相手にもらったので(ちなみに他の店では割り勘もカードでできました)。これが反対に相手がカードでまとめてくれたら、私の方が現金を渡すことになったと思うので、一応現金は持ち歩いた方がいいですね。
日本に帰ったらすぐに現金が必要になりました。もっとカードで払う癖をつけようかとも思ってはいます。
10年以上前ですが、ニューヨークに行った時には(それ以来全然行けてません)、到着した瞬間から現金を使ってました。世の中はずいぶん変わっているんだなあ。

 

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↑ワシントンでラリー・キングの看板発見。懐かしかったです。高校生のときCNNのテープ付きの雑誌で同じ録音を何度も聴きました(高すぎて新しいの買えなかったんで)。