だいぶ先の話になりますが、12月23日にレクチャーをします。
皆さんはクリスマスと聞いて、どんなことを思いますか?
私はエルサレム留学前までは、とりあえず、プレゼントとイルミネーション、チキンという、これはとにかくやっておきたいという商業的なイベントをイメージしました。それから聖劇と様々な聖歌、劇の最後に全員で歌うハレルヤのことを思い出しました。というのも私は中高6年間カトリックの女子校に通っていて、そこで聖劇をしていたからです。練習やリハーサルを含めて何度観たでしょうか。そこでクリスマスは、とってもヨーロッパ的だなあというイメージを持ちました。以前は、砂漠とヨーロッパのミスマッチについて、考えたこともありませんでした。
しかし、エルサレムに留学して、クリスマスのイメージはぐっと質素であたかいものに変わりました。
留学中、せっかく聖地でクリスマスを迎えたわけですが、研究と宿題に追われ、街中に目立ったイルミネーションなども見られない中、クリスマスのことも忘れかけてました。
研究のために調査先に行くとクリスマスと近い時期にあるユダヤのお祭りハヌカのドーナツがもらえたので、ハヌカだなあという意識はありました。
ある日、ヘブライ語のクラスメイトだったドイツ人から、「エルサレムからベツレヘムまでみんなで歩くんだけど一緒に来ない?」と誘われました。翌日普通に授業があったので、やや迷ったのですが、せっかくの機会なのでと思い、ドイツ人の若者たちと一緒に何時間かかけてベツレヘムまで歩いて行ったのでした。ハヌカもクリスマスも地味だったんですがあたたかかったです。その辺りのエピソードをお話しします。
以下、朝日カルチャーセンターのウェブサイトより。
この講義では、クリスマスの時期のエルサレムとベツレヘムの様子について、講師が自身の経験をもとに紹介します。旧市街の教会でのミサ、ベツレヘムのクリスマスイブ、そしてクリスマスの時期のユダヤのお祭りハヌカについて知り、この地域の人々の冬の過ごし方について理解を深めます。ユダヤ人の光の祭りハヌカでは、ロウソクに光を灯し、家族や友人たちと歌い、語らいます。エルサレムやベツレヘムもヨーロッパや日本と同様に北半球にあり、冬は寒いです。そんな中、こうした人と人とのつながりが冬の砂漠をあたためています。授業ではヘブライ語のハヌカの歌を皆で一つ歌おうと考えています。(講師記)
以上、
https://www.asahiculture.jp/yokohama/course/3a0ea88a-4a1d-aeae-ff11-594b6ac705d0
を転載