4月19日の外大オープンアカデミーのイディッシュ語の授業で、イディッシュ仲間が、ポーランド人Irena Sendlerさんについて紹介してくれたからです。(香港で買ったという)台湾の本に書いてあったことを、彼はスラスラと全部日本語に訳してくれたのでした。大変勉強になり、本当にありがたかったです。
(彼の翻訳はすごく素敵でした。)
イレーナさんについてかんたんに言うと、たくさんのユダヤ人の子どもを救った人です。でも、彼女は別に自分がすごいことをしたとも思っていなくて、むしろ救った事実をひたかくしにして生きてきたようです。彼女の心の強さと情熱に、本当に感動しました。その後ポーランドのホロコーストに関連する映画を紹介したら、涙が出てきてしまいました。
授業のことはマイルストンさんがブログでも紹介してくださいました:
(授業で歌ったYome Yomeの思い出を語る女性↓)
milestone-milestone.blogspot.jp
イレーナさんがユダヤ人を救ったことを隠して生きてきたこと、「もっと救えたのに」と悔やんでいたということを聞いて、前にテレビで見た第二次世界大戦の帰還兵の人たちのインタビューを思い出しました。仲間は死んだのに自分は生きて帰って「しまった」
と語っていました。おじいさんが心に辛い傷跡を残しながら生きてきたんだと思うと、悲しくてテレビの前で一緒に泣いてしまった気がします。
私の祖父は二人とも戦争から生きて帰ってきました。父方の祖父は、父が幼い時になくなりました。母方の祖父は無口な人で、たまに川で水浴びして(お風呂には入らなかったようです)、たまにアジアのどこかに行く不思議な人でした。でも、祖父たちのことはほとんど知らないままです。
5月にはイレーナさんの命日があり、その際駐日ポーランド共和国大使館がフェイスブックに彼女について投稿しました。ポーランド語の後に日本語が続きます。