ユダヤ人と言語 Jews and Languages

みんな何かでマイノリティ。鴨志田聡子のブログです。All of us are minorities. By Satoko Kamoshida

チューリップの芽とイディッシュ

秋の終わりくらいに、近所の人がチューリップの球根をくれたので植えてみたら、年明けに芽が出ているのを発見!ベランダのチューリップと台所の水道の間を往復して、何日もの間、水をあげ続けたかいがあったと思いました。いくつか植えたチューリップの中の2つの球根から芽が出ました。写真はそのうちのひとつです。

f:id:syidish:20180109184909j:image

他の球根からはまだ芽が出ていません。今後の行方が気になります。これまで育てたいくつかの植物においても、成長が早ければいいっていうわけじゃないようでした。例えばば突然超暑くなったとき、一本だけすでに体が大きくなっていたがために(他にも理由があったかもしれない)、そのいのちを維持できず、力尽きてしまった朝顔がいました。その一方で小ぶりだった個体は、そのままその季節をしのいでいました。

以前、恐竜展で見た、厳しい時代は体が小さな生き物の方が生き延びやすいという展示のことを思い出しました。大きくて強い方がお得かと思いきや、塞翁が馬、世の中何がいいかわかりません。

こんなことを書いているうちにイディッシュ語のことを思い出しました。イディッシュ語はどこの国家のことばでもないので(ただスウェーデンでは公用語みたいですよ)、権威もなく教育や仕事の場で公的に使われにくいです。こういう状況だと一般的に衰退しやすいのですが、この激動の世の中においては、国家から独立して身軽なほうが意外と良いかも?!

いずれにしても、年明けからさっそく芽を出して春を感じさせてくれたチューリップたちの事は大事にしようと思っています。私ができる事は少ないので、自分たちでも頑張ってくれるといいです。