ユダヤ人と言語 Jews and Languages

みんな何かでマイノリティ。鴨志田聡子のブログです。All of us are minorities. By Satoko Kamoshida

Kakehashi 2-8

We had a lunch at a very famous Jewish restaurant in LA. The restauran is placed in the area where Jewish people were living (They left there). Today, I saw a lot of Hispanic there today.

What the owner who is the son of the founder of the restaurant told us that he thinks important how to talk with people and how to respect to them. He is good at these things and that makes his business success.

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Kakehashi 2-7

We met ten of Access members (AJC youth) and had a mexican dinner. It was very nice time to share our interests towards Jewish Studies and their interests towards Japan. To be interested in each other is a great thing. Though we met for the first time, we had a lot to talk about.

AJCの若手の会であるAccessのメンバーとの食事会がありました。メキシコ料理屋でご馳走になりました。なんだかとても美味しいビーガン料理を食べながら話しました。普段は研究者に会うことが多いので、そうじゃない人に会うのはなんだか新鮮でした。
日本が大好きだという人が、「ユダヤに興味をもってここまで来てくれて本当に嬉しい」と何度も言ってくれました。日本のことを好きでいてくれるなんて嬉しいけれど、何でそんなに好きなんだろうと不思議に思いました。でも自分のことをふりかえれば、私もイディッシュ語やラディノ語をはじめとしたユダヤの言語やその話者、話者の子孫のことをとても好きなので、同じようなもんなのかなと思いました。人には好みがあるんで。たまたま好みが合った場合(同じ趣味をもっているということでも、お互いのことを好きということでも)は幸せですね。
今回はお互いに興味あるもの同士。ということで、楽しい時間を過ごしました。出会ったばかりだったのにとってもあたたかく迎えてくれて、本当にありがたいです。何か共通の話題があるっていいですね。

Kakehashi 2-6

Hebrew Union College, Wilshire Boulevard Temple and Pico Union Project

We learned about Tolerance to other people there. They are trying to make the world better from their neighbourhood.

At Wilshire Boulevard Temple, the Rabbi Susan Nanus told us about their social activities to help people around. They provide Koreans and Latin Americans around: Free dental care, vision care mental health services, legal aid, book distribution and english as a second language education.

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Wilshire Boulevard Temple was so beautiful and luxurious. Rabbi Susan told us that the synagogue was designed under the influence of poeple working for films. Oy... es iz Hollywood....

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Pico Union Project is amazing. The synagogue there was very relaxed, casual and cozy. If I rememver her explanation well, there are five groups of people who are coming there to pray and do some activitites.

Tolerance is so important... I learnt a lot today.f:id:syidish:20190319153647j:image
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They put arts, street toys for children, trush boxes and plants on the street.
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She says when she doesn’t see plants they put before, they are happy because someone take it home and their home is with the plants. Wow!! I was so surprised hearing that. Very nice!!
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Kakehashi 2-5

We visited Temple Israel of Hollywood and Rabbi John Rosove was very nice to us. We spent time together and had interractive conversations in very relaxed mood.

https://www.tioh.org

ハリウッドのシナゴーグに行き、ラビからお話を伺いました。Jstreetというユダヤロビー団体でもアクティブに活動しているラビです。ラビがそこで働きはじめたころから、シナゴーグに来る人は3倍になっているようで、人気あるんだなと思いました。寄付もとても多いようです。

セオドール・ヘルツェルの『ユダヤ人国家』の初版がありました。

月曜日と金曜日は、学校の生徒向けの祈祷があるということでした。学校や幼稚園(保育園なのだろうか)も併設されていて、来る人も多そうでした。彼がそこで働いていた30年の間に、メンバーが3倍に増えたそうです。

https://www.tioh.org/about-us/rabbis/our-rabbis

John served as national Co-Chair of the Rabbinic Cabinet of J Street (2011-2016), a pro-Israel pro-peace political and educational organization in Washington, D.C., advocating for a two-state solution to the Israel and Palestinian conflict. He is now a member of the Executive Rabbinic Cabinet of J Street.

Kakehashi 2-4

Our only free time in Santa Monica. After taking a photo, we had one hour free time. Walking around a little bit, I felt a weekend atmosphere. If I could live here and make some researches about Jewish communities, that would be great!!

After dreaming a little bit, I had good Israeli food for a dinner with Dganit from AJC, Barb from YFU and my research friends.

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I had a great weekend!!

 

 

 

Kakehashi 2-3

We visited a Jewish museum in LA:

   Skirball Cultural Center | Home

ロサンゼルスにあるスカーバミュージアムという名のユダヤ博物館を見学しました。

世界のいろんな地域のユダヤについてちょっとづつ展示してあります。ベルリンの大きいシナゴーグの九十何パーセントの大きさで作ってあるらしいトーラー朗読台。

前にベルリンのシナゴーグに行ったことを思い出しつつ、記念撮影。

Here are some examples of the things what impressed me there:

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フレンドリーな説明付きで、よく分かりました。規模は小〜中くらいでしょうか。

She was very nice and friendly for us. The instruction was interractive and we enjoyed it though it was just after long flights from Tokyo and Kyoto.

併設のカフェが大変オススメらしいですが、今日は閉まってました。ユダヤのことをあまり知らない人にこそちょっと寄ってみてほしいです。知ってる人にとっては、気合い入れすぎていくと物足りないかもしれないけれど、普段やってることを振り返る機会になるし面白いと思います。

 

Kakehashi 2-2

We arrived in LA and met the other scholars from Kyoto. She was wearing green for St. Patrick’s Day (March 17). We celebrate in in Tokyo, and maybe in other cities in Japan also.

ロスに着きました。京都からの研究者と現地リーダーのバーブさんと合流しました。去年の派遣でお世話になり、一年ぶりの再会です。お元気そうで何よりでした。

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私たちが疲れ果ててるのは多分締め切りと年度末の雑務とフライトのせいです。

Kakehashi 2-1

We are departing from Narita to LA for Kakehashi Project of Ministory of Foreign Affaires of Japan. During a week, we visit several Jewish communities in LA and San Francisco.

今日から外務省の派遣でアメリカの西海岸に行ってきます。去年のユダヤ派遣の第1回目では、東海岸に行きました。

syidish.hatenablog.com

今度は今日から西海岸に行くことになりました。

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We are five in Narita but going to meet five more scholars from Kyoto in LA.

外務省の派遣事業です。去年参加した志田さんと私、鴨志田が引率です。偶然ですが苗字が似ています。

日本でユダヤの研究をしている人たちがアメリカのユダヤ人コミュニティと交流してきます。京都とシンシナティ合わせて、あと5人の仲間が出発して、ロサンゼルスで合流します。

保育園レクチャー第2弾

都内の保育園で年長さん向けにトルコのお話をしました。

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地図や、以前トルコのユダヤ人に会いにいった時の写真を見せながら、自分の専門にもからめながら話しました。

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アジアのはしっこに位置するトルコと日本は離れているけれど、いろいろなつながりがあって面白いなともいました。

この保育園では、給食にトルコ料理がでたそうです。みんな「おいしかった」と言っていました。本当にすごいです。。。

それにしても年長さんは、もういろんなことを知っていました。中にはトルコがアジアとヨーロッパの間に位置していて、イスタンブルの場所まで言える人がいました。世界の空港が好きで、ほぼ日の地球儀とか見ているそうです。好きって大事なことですね。

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こんなに物知りだったら、NHKの人気番組の主人公、チコちゃんもびっくりなのではと思いました。

チコちゃんに叱られる! - NHK

こんな、5才のチコちゃんが問いかける素朴な疑問にあなたは答えられますか?
知らないでいると、チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られます。

こんなにすごい年長さんがいるとなると、大人もぼーっと生きてられないですね。

ところで年長さんは、来年度から小学校ですので、お昼寝なしでお勉強することになります。私が授業をしたのは、ちょうどみんながいつもお昼寝していた午後2時からでした。途中ちょっと心配しましたが、最後の質問コーナーまで無事に起きていてくれました。子どもたちの質問は本当に素敵で・・・。私も改めて世界について考えるきっかけになりました。

授業の後で、質問やコメントを言いに来てくれた子たちがいました。「ハワイ行きたい」という人もいたので、「大人になっていっぱい働くと行けるよ」と伝えました。「どうしてそんなに物知りなの?」ときいてくれた子もいました。

それにしても子どもの好奇心はすごくて、気持ちも素直です。大人になってもこんな姿勢で学べるのが理想だなと思いました。

ちなみにチコちゃんのこんなニュースをみつけました。

「チコちゃん」に大賞 文化庁メディア芸術祭 - 産経ニュース

すごいですね。

ucLADINO

I will visit UCLA for ucLADINO Feb 25-26 and make a presentation on Feb 26.

ucLADINO | UCLA Alan D. Leve Center for Jewish Studies

UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で行われるラディノ(ユダヤスペイン語)のミーティングで2月26日に研究発表をします。

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私は自ら言語のための活動に参加して、そこで誰が何をやっているのか観察して考察するという参与観察という調査方法を使っています。

今年は自分も発表者として参加することができます。どんな人たちが集っているのか楽しみです。

子どもの頃、ほとんどはじめての海外旅行でUCLAに行きました。日本人のバスツアーで寄って「ここで勉強している人がいるんだな。かっこいいな」と思いました。何十年も経って再び研究のために行くことになるとは。人生何が起こるかわからないですね。

ドミニカ共和国独立記念日のパーティー

六本木のクラブでドミニカ共和国独立記念日パーティーがあって招待してもらい行きました。

1844年2月27日はハイチから独立した記念日です。他にスペインから独立した日(2回)もあります。

ドミニカ共和国 - Wikipedia

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国家が流れた後で、領事スピーチ。ドミニカの歴史のお話は結構長かったのですが、スカートの女性たちはずっとこの格好で話をきいていました。

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そのあとルイス・ササキというダンサーが出てきて、ずっと踊りました。楽しそうでした。教室もやっているそうですのでご興味のある方はどうぞ。

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下の写真で、白いシャツに赤いジャケットがルイス・ササキ、その隣のネクタイの人が大使です。ルイスって誰かに雰囲気が似ているなあと思ったのですがりゅうちぇるでしょうか。

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最初静かにはじまったけれど、ノリがすごかったです。これまで行った大使館のパーティーのなかで、これが一番にぎやかでした(今までのところ)。

実はパーティーを仕切っていたジュリッサさんは私のスペイン語の先生です。

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私の隣がジュリッサ、その隣がジュリッサさんのダーリンです。そのさらに隣は、スペイン語もクラスメイトのご夫婦。ラディノ語(ユダヤスペイン語)のためにスペイン語の勉強をはじめましたが、スペインのみならず、中米(そしてスペイン語の教科書には南米の話も出てきます)のことまで知ることができるとは・・・よかったです。

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お立ち台のようなところにも人が登って、にぎやかでした。ジュリアナ東京とかに私が行くまえにバブルも弾けたんで、バブル世代ってすごかったんだろうなと、数十年前の見ぬまま終わった世界おもいを馳せました。

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老若男女問わず、踊り方を教えてくれる人たちもいて親切でした。

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途中、バリっぽい仮面の人が出てきました。

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さっきのルイスというダンサーがマイクで踊りを仕切って、音楽とともにみんな踊りまくっていました。バリっぽい仮面の人がお立ち台みたいなところに出てきました。

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最後は領事も旗を持って踊って、ルイスとかなり盛り上がって、そのまま閉会となりました。

会場から出るとき大使がひとりひとりと握手してました。ドミニカ共和国にいつか行ってみたいです。

 

最終回 白水社『webふらんす』

イディッシュ語講義録の翻訳掲載中です。

「あなたはイディッシュ語を知っていますか」

ミリアム・トリン博士講演録 第3回

2016年10月14日早稲田大学(戸山キャンパス)

最終回の第3回はイディッシュ語文学についてです。イディッシュ語文学のポイントをざっと知ることができます。講義録の最後には、日本語で読めるイディッシュ語文学のリストもつけました。

三人の作家は、現代のイディッシュ語に大きな影響を及ぼし、たくさんの言語にも翻訳されています。
 しかし残念なことに、この三人の作家たちは家庭ではイディッシュ語を話していませんでした。彼らは「より文化的」な言語で家族と話しました。メンデレとショーレム・アレイヘムにとってはロシア語、ペレツにとってはポーランド語でした。最近ショーレム・アレイヘムの最後の孫がアメリカで亡くなりましたが、イディッシュ語を話しませんでした。彼女も作家ですが、英語で書いていました。

続きはこちらから:

「あなたはイディッシュ語を知っていますか」ミリアム・トリン博士講演録 第3回 | web ふらんす

だいぶ前の講演で、講演時にすでに訳もあったのですが、手元で眠っていました。白水社の編集者の方のおかげで、全部公開できました。とりあえずこれについてはひと段落です。安心しました。

ミリアムさんはまた日本に来たい、今度はガチでイディッシュ語教えたいと言っているので、いつかそういう企画ができればなあと思っています。

 

理不尽と、ことばの力

不幸にも、理不尽にぶちあたってしまったとき、みなさんはどうしますか?

そんな時こそ、書く力を発揮できるのかもしれません。書くことで自分も救われるのかもしれません。良心がある人がそれを読んでくれたら、理不尽に傷つけられた魂はだいぶ癒されるのかもしれません。私は書くことの重要性をイディッシュ語の作家たちから学びました。

自分はどのことばなら書けるのか、誰に向けて書くか、何のために書くのか。ユダヤ人たちとイディッシュ語で文学を読みながら考えさせられました。もし彼らが書かなかったら、私は何が起こったかを知ることはなかったと思います。東欧でのユダヤ人の生活、ユダヤ教のこと、移住のこと、ホロコーストでの犠牲、イスラエルでの生活など、イディッシュ語の作家たちは、今と未来の仲間たちに向けてメッセージを発信していたのだと思います。イディッシュ語でなければ書けなかった作品が大部分だっただろうと思います。

みなさんもご経験があるのではと思いますが、私はちょっとした伝達のメッセージでも、手紙でも、レポートでも、論文でも、ただ書くだけなのに結構大変な思いをしています。中でも、辛いことや言いにくいこと、自分でも何が起こったのかわからないことを書くのは大変です。

イスラエルイディッシュ語文学の研究者によれば、ホロコーストユダヤ人の作家たちはしばらくその現実を書けなかったそうです。東日本大震災と福島の原発事故からしばらくして、日本の作家が同じような話をしていた気がします。

自分たちに何が起こったのか受けとめてことばにする作業は、かなりの苦しみと痛みをともなうけれども、自分を救うためにも、何があったかを明らかにするためにも、やれる人がやらなければいけないのだろうと思いました。

先日、ホロコースト生存者の知人の奥さんからご主人が亡くなったという知らせを受けました。私は9年前くらいに博士論文のための調査をしていたときにその方に出会いました。
(そのあと書いた博士論文『現代イスラエルにおけるイディッシュ語個人出版と言語学習活動 』こちらです。)

亡くなったその方は、ホロコーストで自分に何が起きたのかについて、イディッシュ語で話してくれました。奥さんも同席していて、最初はみんなでヘブライ語で話していたのに、ホロコーストの回想がイディッシュ語になったことに驚きました。ホロコーストについてはたくさんの人が書いていますが、まだまだ書かれていない現実が人の心の中にたくさん眠っているんだと感じました。このインタビューはまだ私の心の中にしまってあって、何もしていません。これはいつか何とかしたいと思っています。

そして、私個人も言語化できない体験はたくさんあるのですが、言語化すると、何が起こったのか整理できて、もし恵まれていれば誰かがそれを読んでくれます。理不尽なこと、悲しかったこと、そして、嬉しかったこと、ほっこりしたことなど、ことばにすれば遠くの人にも未来の人にも届けることができます。

どのことばで誰に届けるか、自分はどのことばならそれについて書けるかというのは、複数の言語を使う人にとってはいつもあるテーマなんじゃないかと思います。


最近偶然見つけた看板でしたが、じっとみてしまいました。
お互いの理解を促進するため言語化するのも一つの有効な手段だと思います。

白水社『webふらんす』の連載 第2回

白水社のウェブサイトにイディッシュ語についての講演の飜訳を掲載中です。イディッシュ語の基礎を知ることができます。また、ユダヤ人の考え方を垣間見ることができます。「あなたはイディッシュ語を知っていますか」第2回、どうぞお楽しみください。

 

↓リンク

「あなたはイディッシュ語を知っていますか」ミリアム・トリン博士講演録 第2回 | web ふらんす

3. イディッシュ語は「つぎはぎ」の言語
イディッシュ語ヘブライ文字
 イディッシュ語は、一般的に中高ドイツ語から派生したゲルマン語だと言われています。でもユダヤ人はイディッシュ語ヘブライ文字で書いてきました。ヘブライ文字ユダヤの伝統的な表記法だからです。ラテン文字キリスト教の教会との繋がりから・・・(続く)

↓続きはこちらからwebfrance.hakusuisha.co.jp

 

なおこれは連載です。

↓第1回はこちらから

「あなたはイディッシュ語を知っていますか」ミリアム・トリン博士講演録 第1回 | web ふらんす

まもなく第3回目も掲載される予定ですのでどうぞお楽しみに!!

 

岩波新書『ユダヤ人とユダヤ教』

一般の方にも玄人の方にもおススメです。東大の宗教学研究室の市川裕先生のご著書です。

ユダヤ研究をやっている人もそうでない人も、とりあえずおさえておきたいことがかなりわかりやすくまとまっています。日本人として長年ユダヤにガチで取り組んでいらっしゃる著者だからこそ、日本語でここまでわかりやすく説明できるんだろうなあと思いました。想像するに、断片的にではなく流れでここまで説明しきるのは、かなり大変な作業なんじゃないかと思います。

本の学校教育では、残念ながら、ユダヤ人について学ぶ機会が乏しいです。けれども世界について知るためにはユダヤについての知識は不可欠です。

ということで日本人ももっとユダヤについての基礎知識をある程度体系的におさえておく必要があります。

この本は長年国を持たなかったユダヤ人の歴史や考え方を知るのに便利です。

イディッシュ語についてもいろんな項目で触れられています。必読。

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ユダヤ人とユダヤ教

市川裕 著

ユダヤ人とユダヤ教 - 岩波書店

↓ちょっと読めます。

https://www.iwanami.co.jp/moreinfo/tachiyomi/4317550.pdf