私は2016年(パンデミック前)からオンラインでイディッシュ語の授業を受けていました。パンデミック中に乱立したオンラインでのイディッシュ語の授業、そしてさまざまなユダヤの言語の授業がありました。パンデミック開始後の2020年3月半ばから、ニューヨークを中心に世界中にオンライン講座が広がったように見えました。ユダヤ人人口が多い都市の複数の民間団体がそれぞれ活動の中心になっています。
パリでのオンライン講座も気になっていたのですが、すでにほぼ毎日オンライン講座に出ていて忙しかったのと、時差の関係で出られませんでした。
パリに来てみると、パリでも対面の講座がオンラインになっており、今でもオンラインで続けられていることがわかりました。イスラエルの民間団体でも同様にオンラインで続けているところがあります。今もそのままオンラインで続けていいます。オンライン化によって遠いところから参加するようになった人がいて移動が大変、コロナが心配などが理由です。一部の人たちは対面でも会っています。でもオンライン授業を続ける必要もあるようです。
イディッシュ語の授業ではハイブリッドでやっているものがあります。owlという会議用のカメラとマイクを使って、教室とオンライン参加者を繋いでいます。黒板が見えにくいのがネックですが、それ以外はうまくいっているように見えます。私は今度から黒板の文字をズームのチャット機能で打ち込むことにしました。参与観察という名目で特別参加させてもらっているので、ちょっとでも役に立ちたいのです。
参加者と先生のモチベーションが高ければ、オンラインやハイブリッドはかなりうまくいくことがわかりました。
パリはパンデミック後の世界になっているように見えます。マスクをしている人は公共交通機関や大学の授業ですら本当にちらほらいるだけです。それでもまだオンラインで授業をし続けている人たちがいるのを知りました。
今日は、パリのセルバンテス・インスティトゥートで開かれたユダヤ・スペイン語のコンサートに行きました。マルセロ・コーエンさん(フランス文学のとても有名な作家なんですね!)著のユダヤ・スペイン語とフランス語のバイリンガルの本をもとにしたものです。本の朗読とシャンソン、ピアノ、アコーディオンの会でした。みんな言っているくらい、素晴らしかったです。満席でびっくりしましたし、歌手の人が本当に上手で心に響きました♪歌手はユダヤ・スペイン語の授業に出ていた人で、授業でマルセロ・コーエンさんの本を読んで、感動して、歌いたいと思ったようです。
本もマルセロさんもかなり素敵です。コンサートの後に、みんなたくさん話していました。オンライン授業で顔を見たことがある人たちがいて、私もご挨拶できました。マルセロさんが本にサインをしてくれました。著者や本にかかわった人たちが同じ場所にいて気軽にみんなと話すのはとても素敵なことだと思います。
マルセロさんの本はページを切り開いて読むようになっています。とても美しい本ですので気になる方は手に取ってみてください。ユダヤ・スペイン語とフランス語のバイリンガルの本です。こんな素敵な本を日本語に訳せたらどんなに良いだろうと思いました。