この2年コロナ禍で、家族以外の手の温もりを感じる機会がなかった気がします。
あたたかい平日、ランチ休憩に散歩していたら、なんと道で人が倒れていて囲まれていました。買い物帰りの人。とても心配です。たまたま通りかかったというお医者さんと私は、流れでその人に付き添うことになりました。
その人は、意識がはっきりとあるものの、座るのがやっと。本人との話し合いの結果、救急車を呼ぶことになりました。結構お話するので、本人の意識が飛ばないようにと思って、話を横で聞くことにしました。
救急車、なかなか来ないなーと思ったりもしたんですが、お医者さんが一緒だったので安心でした。
しばらくすると、救急車の音!通り過ぎて行きました。近所で何かあったのかと思ったんですが、考えてみたら、ここです!
救急車が来るとその人は運ばれていったわけなのですが、最後に私の手を握ってくれました。その手は、骨張っているのにやわらかくて、優しくて私の手を握ってくれました。担架が救急車に運び込まれる時に、すーっと離れました。
あっという間に運ばれて行きました。
お医者さんは「(病院の)外で人の役に立てて嬉しかった」と。救急車が来るまで場所を貸してくださった方、そこに倒れていた方を運び込んで下さった方、飛び込みのわたしたちがいたので、待たされたのにとっても優しかったお客さん。救急車にのるまでいろんな話をしてくれたその人。
みなさん本当に素敵で、優しい社会なんだなと思いました。