ユダヤ人と言語 Jews and Languages

みんな何かでマイノリティ。鴨志田聡子のブログです。All of us are minorities. By Satoko Kamoshida

リュクサンブール公園で思い出したこと

パリの観光名所の一つになっているリュクサンブール公園、よく使う駅と駅の間にあります。何ヶ月もパリに住んでいて、まだ1度もその駅でおりたことはありませんでした。観光でパリを訪れた時は、真っ先に行ったところの1つだったのに。昨日友達に誘われて公園の中を散歩しました。夜7時半でした。公園の中は昼間のように赤くて明るかったです。公園内に置かれている椅子に座ってのんびり日光浴をする人たちがたくさんいました。

時の流れがゆっくりに感じられて、沈む前の太陽がとてもありがたく感じられました。独特の形に刈り込まれた気がちょっとかわいそうで、外国にいるんだなと感じました。

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以前、リュクサンブール公園を訪れた時は、東日本大震災の後で、とても悲しい時でした。友人の結婚式があってヨーロッパに来ていました。震災からもう結構時間が経っていましたが、日本ではまだまだ公園で子どもが遊ぶことが心配される時期でした。なので場所が変われば、こんなに安心して公園の中を歩けるんだな。と思いながら散歩していました。

すると、椅子に座っていた人が立ち上がって、私のそばに寄ってきました。そして、「東日本大震災の後に日本人が避難所でじっとこらえている姿を見て、本当に感動した」と言ってきました。

わざわざそれを伝えてくれたことに驚きました。世界がこうして少しずつではあっても、つながっているんだなと感じました。ほんの少しずつでもお互いのことを見て、いろいろ感じて考えていくのは大事だなと思いました。

それからかなり時が経って遠いところにいる人のことが、もっと早く身近に感じられるような気がします。そんな中、いろいろなところで、戦争や戦争直前のことが起こっているのがとても残念です。お互いのことがすぐに知れるようになったから、こういうことになっているのかもしれないですが。