ユダヤ人と言語

Satoko Kamoshida's Blog 鴨志田聡子のブログ.

Yiddish POP

イディッシュ語独習に便利なサイトがこちらです。無料です。

YiddishPOP - An Animated Educational Site for Yiddish Language Students of all ages - Games, Lesson Plans, Teaching Tools, Activities, Animated Movies

この前このサイトを作っている人は、アメリカの大学でイディッシュ語の先生をしています。サイトはまだ完成しておらず、その先生は一週間に二、三日はサイトのために働いているとのこと。

その先生のインストラクションを受けながらちょっと使ってみましたが、充実していることがよくわかりました。授業でも使いたいです。

非常にオススメです。

ちなみに人間は女の子しか出てこなくて、ロボットが男の子役をしています。

男の子役が必要なのは、He、hisといった表現を使うためだと思われます。

ロボットなのは、兄弟ではない男の子と女の子が一緒に遊ぶのが宗教的にちょっと。。。と考える人がいる(ときもある)からだと思います。

超正統派の人が作った子ども用のイディッシュ語の教科書でも男の子と女の子が別々のページに出てきていました。

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第二次世界大戦中のイディッシュ語の歌

イディッシュ語と音楽とくれば、クレズマーが一般的ですが、クレズマーだけがイディッシュ語の音楽ではない!

ということで、興味深いのがこちら。

トロント大学Anna Shternshis教授の インタビューです。

www.vaybertaytsh.com

Anna Shternshis教授にとって、もともと第二次世界大戦中のソビエトイディッシュ語の歌は研究対象ではなかったようです。けれど以前、別の時代の歌の資料を探している時に、ついでにこの時代の資料も手に入れたようです。

手に入れた時は別のことで手一杯で、そのファイルをチェックする時間もなかったようですが、だいぶ後になってファイルを開けてみると、これは面白いじゃない。ということで研究したとのこと。

これまで、第二次世界大戦中の歌、ソビエトの歌については、イディッシュの人たちの間でも諸事情からあまり知られていなかったとのこと。彼女がいろいろ調べてみると、面白いことに、そのほとんどが女性によって書かれた歌だったと言います。

そうなんだ。

映画 『猿の惑星』

なぜか『猿の惑星』という映画をみることになった。約半世紀前の映画だったが、最近サンダーバードがピックアップされていたせいか、どこかが斬新。

この映画の特殊メイクは、当時の最先端だったという。時代の移り変わりを感じた。

宇宙への旅に出た人間が、猿が支配する惑星に到着し、捕まってしまう。英語を話す猿たち。服をきている。人間を臭いと、人間が言語を理解できるわけないという。

牢屋に入れられた人間とそれを支配する猿。映画をボーっと見ていたら、支配というのは支配する側も結構忙しそうで、全体的になんだか虚しいなあと思った。

ユダヤ・アラビア語

他の言語から生まれたユダヤ人の独特の言語としては、イディッシュ語とラディノ語が有名です。が、そのほかにもユダヤアラビア語ユダヤペルシャ語、そしてもちろんユダヤ・英語などがあります。

こちらはカナダのユダヤアラビア語話者たちについて。本人たちの語りもあり、非常に興味深いです↓。(最初の15分くらい)

Arabic has a Jewish dialect, and these women speak it The World in Words March 16, 2017 · 3:45 PM EDT By Patrick Cox

www.pri.org

 

イディッシュ語新聞(ニューヨーク)

ところで、今でもイディッシュ語の新聞というのが発行されています。

そのひとつがこのフォーワード(フォルヴェルツ)です。

ノーベル文学賞を取ったイディッシュ語作家、I.B.ジンガー(シンガー)もこの新聞に書いていました。

ちなみにイディッシュ語の文字はヘブライ文字で、右から左に書きます。

yiddish.forward.com

ちなみに、フォーワードは最初はイディッシュ語版だけでした。

立山良司先生が『ユダヤとアメリカ - 揺れ動くイスラエル・ロビー 』(中公新書) などで参照されているが、日本でも結構知られている英語版のフォーワード↓は、イディッシュ語版から分かれてできたものです。

forward.com

 

 

イディッシュ語って

むかしイスラエル行きの飛行機の中でイディッシュ語の本を読んでいたら(必死に授業の予習をしていたのですが)、隣のおじさんがヘブライ語で「何読んでるの?」と話しかけてきました。

私は「これ、イディッシュ語なんだけど、予習しているんだけど、多分間に合わない、難しいよー」と言いました。

おじさんは「なんでイディッシュなんてやるの?」と聞いてきました。私が「イディッシュ語のことが大好きだから勉強してるんだよ。すごい素敵なことばだよ」と答えました。

おじさんは「そうだね。ぼくの家でも(家族が)イディッシュ語を話していたよ。イディッシュってことばは、甘くて(かわいくて)、面白くて(笑えて)、賢い・・・」となんともいえない幸せそうな顔で言いました。何年経ってもあのおじさんのセリフが忘れられません。おじさんはイディッシュ語は聞けばわかるけれど、話せないとのこと。そういう人がたくさんいます(今度かきます)。

 イディッシュ語はとっても面白いことばです。なんにも知らない人やちょっとかじった人は「ドイツ語とほとんど同じだっていうじゃない」って言います。

違います!!!

ドイツ語を勉強した後でイディッシュを勉強した時、ものすごい違うっていうことがわかってそれ以来、やればやるほど違うなあと思います。

興味を持たれた方は、とりあえずイディッシュ語の歴史の概説が書いてあるこの本を読んでみてください。

詳しくは日本が誇るべき翻訳!↓。

『イディッシュ語』(文庫クセジュ) 新書 – 1996/11 ジャン ボームガルテン (著), Jean Baumgarten (原著), 上田 和夫 (翻訳), 岡本 克人 (翻訳)

 

この本の著者のインタビュー動画はこちら↓。とても興味深い証言です。

Jean Baumgarten's Oral History

Jean Baumgarten | Yiddish Book Center

 

何年も前に初めてこのクセジュの翻訳本を読んだ時、この本を出してくれる出版社があるなんてとってもすごいなあ、ありがたいなあと思いました。

2017年5月のクレズマーイベントの予告

Frank London will be in Japan! May, 2017

2017年5月にフランク・ロンドン(Frank London)氏来日とのこと。YoutubeでFrank Londonで検索してみたらたくさん動画が出てきました。

東京、広島、京都でジンタらムータ(Jinta-la-Muta: Japanese Klezmer)さんと一緒にイベントをするみたいです。

ジンタらムータさんからもらったビラです↓。

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